バレンタインキャンペーンの参考に!SNSで展開された大手企業のキャンペーン5選!

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バレンタインデーは、今や欠かせない季節行事であり、また商機として見逃せないものとなっています。

様々なキャンペーンをお考えのことと思いますが、なかでも大きな効果が期待できるのがSNSを利用した企画です。

そこで今回は、ソーシャル・メディアの利用に長けた欧米の大手企業による優れたキャンペーンを5つ厳選しました。

全てバレンタインデーのために用意されたものですが、どれもシーズンに関係なく参考になりそうなものばかりを取り上げています。ぜひ、あらゆるキャンペーンを展開する上での参考にしてください。

「トップショップ」による「バレンタインのジレンマ」

Topshop Present: Valentine's Dilemmas

Awkward Tinder chat? Check. Endless outfit dilemmas? You got it. We're talking about dating and what to wear! http://bit.ly/1udhMC7

Topshopさんの投稿 2015年2月5日

TOPSHOP バレンタイン

イギリスで400店舗以上を展開する大手アパレルメーカー「トップショップ(TOP SHOP)」2015年の2月バレンタインデーに向けて、初めてのデートにありがちな気まずい沈黙を戯画化しながら、誰もが抱える初デート服の問題を面白おかしく取り上げたショートムービーを製作しました。

その中でモデルが着用している6つのコーディネートは、それぞれ

  • 「豪華なディナー(The Posh Dinner)」
  • 「映画の旅(The Cinema Trip)」
  • 「大切な夜のお出かけ(The Big Night Out)」
  • 「日中デート(The Day Date)」
  • 「男友達とのデート(The Mate Date)」
  • 「初めてのデート(The First Date)」

と題され、気に入ったルックがあれば、まとめて購入できるというキャンペーンでした。

キャンペーンの効果とポイント!

この動画はフェイスブック上で提供が開始され、SNSを利用したことでたちまち顧客同士の間でひろく拡散。大きな反響を呼び、再生回数は現時点で286,639回(2016年1月31日)で、さらにアクセスを伸ばしています。

バレンタインデーにちなんだ動画が顧客の共感を得たことがキャンペーン成功の最大の要因で、SNSを利用したキャンペーンがうまく作用した例と言えるでしょう。

また、テーマに沿ってコーディネートを決定するのは西欧のブランドが得意とするところ。テーマでまとめあげることで、デート服のためのコーディネートが、単なるアイテムの組み合わせではなく、「特別感」のあるものに見えてきます。

こうした付加価値を生む雑誌的な作法もぜひ参考にしたいところです。

「フランステレコム」による「ラブストーリー・アニメーション」

フランス携帯電話市場で最大のシェアを誇る大手通信事業会社「フランステレコム(France Télécom)」が展開する携帯キャリアブランド「オレンジ(Orange)」は、Twitterを利用したバレンタインデー・キャンペーンを2011年に実施しました。

パートナーへのバレンタインデーのギフトがなかなか決まらない人に向けて、二人が知り合ったエピソードなどのラブストーリーを募集。「#feedlovestories」というハッシュタグに集まったエピソードのなかから選りすぐりのものをアニメーション化し、それをギフトにしてしまおうというユニークなものでした。

キャンペーンの効果とポイント!

ツイートを介して集まったスイートな物語に基づいて、実際に160個のアニメーションが作成され、「オレンジ」のYouTubeチャンネルに動画が掲載されました。自身が応募した人はもちろん、当時たまたまラブストーリーとは縁がなかったけれど、Twitter上で流れた関連ツイートを見かけた多くの人々を「オレンジ」のYouTubeチャンネルに呼び寄せることに成功しました。

参加者にバレンタインデー・ギフトを贈るキャンペーンというと、顧客がそれぞれ個別に応募し、当選者への連絡も個別に行われることがほとんどです。

そうした流れではギフトに興味のない人の関心をひきつけることは困難ですが、SNSを使うことでキャンペーンがよりオープンに展開され、ギフト自体に興味のない人をも新しい顧客として巻き込むことができるという好例です。

さらに「オレンジ」のキャンペーンが秀逸なのは、ギフトが公開可能なデジタルコンテンツだったことにあります。このキャンペーンでは、当選者だけでなく、当該サイトにアクセスすることで誰もがキャンペーンの恩恵に浴することができるという点が重要でした。SNSの拡散力がより効果的にはたらいたことで、キャンペーンがより多くの顧客に行き渡ったと言えるでしょう。

「マテル」による「バービーとケンの復縁騒ぎ」

Barbie Facbookページ

アメリカに拠点を置く世界最大の玩具メーカー「マテル(Mattel)」は、2011年のバレンタインデーに向けて、人気商品である「バービー人形(Barbie)」について次のようなキャンペーンを展開しました。

それは、バービーが、2004年に破局してしまったというボーイフレンド、ケンと復縁すべきかどうかについて、TwitterやFacebook上で投票を募るというもの。

キャンペーンの効果とポイント!

2月14日のバレンタインデー当日にはバービーのFacebookページにバーチャルストアがお目見えし、マテル社史上初めてFacebook上で商品を販売、新商品「バービー&ケンのギフトセット(She Said Yes! Barbie and Ken Giftset)」などが売上を伸ばし、バレンタイン・キャンペーンを見事に成功させました。

最終的にバービーとケンは無事に復縁を果たすわけですが、キャンペーン期間中、SNSを使って様々なトレンドについて言及しながら「復縁騒ぎ」をじわじわと盛り上げていく様子がとても印象的でした。

キャンペーンでは、バレンタインデーと関係が深いケーキ店やキャンディ専門店とのコラボレーションはもちろんのこと、毎年ちょうど同じくらいの時期に開催されているニューヨーク・ファッションウィークやNFLスーパーボウル、また当時公開の映画、人気アパレルブランドなどについて、バービー、ケンがそれぞれ二人の関係と絡めて投稿。

SNSを巧みに利用しながら、一般的な玩具のキャンペーンではなかなか浸透させづらい、幅広い顧客層までもを意識的に巻き込んでいきました。SNSならではのマーケティングが功を奏した例と言えます。

「プランターズ」による「デジタルビデオ・バレンタインカード」

アメリカのスナックフードブランド「プランターズ(Planters)」は、有名なマスコットキャラクター「ミスターピーナッツ(Mr. Peanut)」を使ってバレンタインデーに向けてユニークなキャンペーンを繰り広げました。

Facebook上で無料のビデオカードを提供、ユーザーは3つのユニークなビデオの中から一つを選び、愛する人へと送信。ビデオカードには、メッセージの受診者の名前や写真を挿入してパーソナライズできるようになっていて、それが相手のFacebookページに投稿されるという仕組みです。

さらにメッセージの送信者・受信者がともにクーポンがもらえるというので好評を博しました。

キャンペーンの効果とポイント!

このキャンペーンの利点は、メッセージの送信者がほとんど何もせずしてパーソナライズされたビデオカードを相手に届けられるため、きわめて気軽に参加を促すことができることにあります。

しかも、コンテンツのユニークさも手伝って、このキャンペーンについて口コミで拡散させることに成功しました。マーケティングの一つの理想的な形がここにあると言えますが、SNSの利用がそうした広がりに拍車をかけていることは言うまでもないでしょう。

「セイコーエプソン」による「遠距離ロミオ」

情報関連機器および精密機械メーカーとして知られる「セイコーエプソン(Seiko Epson)」のアメリカ法人は、2013年のバレンタインデーに向けて、新しいモバイル・クラウドサービス「エプソンコネクト」の周知を目的として「『どこでもプリント』遠距離ロミオコンテスト」を開催。

スマホを使って外出先からプリンタ出力ができるという新技術を、若い男性(ロミオ)がさまざまな景勝地でフリップボードを手に持ち、複数の女性に向けて愛を伝えるという動画を使って紹介するのですが、本当なら「アイ♡アンジェラ」とすべきところ「アイ♡ジェーン」と誤まって送信。

それに対してアンジェラが取るべき次なる行動をTwitter上で募集しました。SNSを利用したことでキャンペーンは若い顧客層にリーチし、以下のようなツイートが多数投稿されました。

– こうツイートするべきね。「ああ、ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?浮気を否定するのなら、貴方のバラはちょっと臭うわよ!ジュリエットより」

– 誰か別の名前のファイクタトゥーを入れて投稿しちゃえば!

優秀な回答には新商品のプリンターが贈られるとのことでしたが、マーケッターが意図した通り、ビジネスマンだけでなく学生や主婦にも広く商品をアピールする結果となりました。

キャンペーンの効果とポイント!

ビジネス・ユース向けのどちらかというと「お堅い」イメージが強い商品であるため、ユーモアのあるコンテンツ作成はリスクを伴うものであったはずですが、これを契機として販路の拡大だけでなく、経営陣の意識改革を促すことまでも目的としていたようです。

「セイコーエプソン」の例は、SNSを使ったマーケティングやキャンペーンが企業のその後のあり方にも影響を与えうることを示唆しています。企業にとって、経営方針を変えることは簡単なことではありません。こうして販促に思い切ったコンテンツを用意したり、SNSを利用することで、旧態依然としたあり方に刺激を与え、企業全体を活性化する良い契機となりうるのです。

さいごに

SNSを利用した欧米の大手企業によるバレンタインデーのキャンペーンを5つご紹介してまいりました。

いずれも企業の特色を活かしながら強力なコンテンツによって導かれ、それがSNSを利用することで大きな成果をあげているようです。

そして重要なことには、SNSを利用したキャンペーンは、単なる販促にとどまらず、企業の母体を揺るがすことなく、経営方針に新たな風を吹き込む力を秘めてもいます。

ここでご紹介した事例が、バレンタインデーだけでなく、様々なキャンペーンを実施する上での参考になればさいわいです。

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