【事例で紹介】Instagramを活用してニーズの掘り起こし

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Instagram(インスタグラム)を自社ビジネスのために運用していて、質の高いコンテンツを投稿すべきということは痛いほど分かっているけれど、一体どのようなコンテンツを作ればよいのか分からないという方は多くおられるだろう。

Instagramにおける質の高いコンテンツとは、顧客視点で考えると、Instagramフォロワー(既存顧客や潜在顧客)にとって有益なコンテンツとであると言い換えることができる。

今回は、コンテンツ作成に頭を悩ます方にとってヒントの一助になればと、顧客にとって有益なコンテンツ作成を実践している企業のInstagram活用事例をご紹介しようと思う。

ヨーグルトブランド「Chobani」

今回ご紹介するChobaniは2005年に米国ニューヨークにおいて設立されたギリシャヨーグルトを販売するヨーグルトブランドだ。現在では米国のギリシャヨーグルトの市場においてトップセールスを記録するヨーグルトブランドへと成長した。
ヨーグルトは一般的に朝食用に食べられるものと人々に認識されているものだが、ChobaniはInstagramを活用することでヨーグルトをより身近に毎食の食べ物と認識の変革に取り組んだ。

既存のヨーグルトの食べ方に縛られない食べ方を発信する

このようなInstagramの活用に取り組むきっかけとなったのは2011年Chobaniのソーシャルメディア担当チームがInstagram上で起きていたある現象を発見したことから始まる。
Chobaniの商品のユニークな食べ方、ヨーグルトを利用した綺麗なデコレーションを紹介した写真がハッシュタグ#creationaday、#chobaniでタグ付けされて顧客自らの発信によって多数投稿されていたのだ。

#creationadayで投稿された写真

彼らはユニークな食べ方をInstagramを通じて発信し、また他のユーザーとその食べ方について意見を述べ合うなどして交流していたのだった。

この発見はChobaniのソーシャルメディア運営担当者にとっては貴重なもので、これまでの朝食用のヨーグルトという食べ方の枠に収まらないヨーグルトの食べ方を顧客に伝えるコンテンツを作り、発信することを検討するようになったのだった。

それによって、潜在顧客でもあるフォロワーの興味をひくことができると同時に、Chobaniを日常的に食べている既存顧客にとっても価値のあるコンテンツとしてエンゲージに役立つと考えたのだ。

加えて、ただ単に顧客の写真をピックアップするだけでなく、Chobaniが考えたヨーグルトを使った食べ方コンテンツも多数発信している。

タコスの具材にヨーグルトを使うというもの
タコスの具材にヨーグルトを使うというもの
ピザの具材にヨーグルトを使うというもの
ピザの具材にヨーグルトを使うというもの

ピザに関しては、ピザ屋と提携してChobaniのヨーグルトをピザの具材に使ってもらうように試みているようだ。

また、ChobaniはこれらのコンテンツをInstagramで発信すると同時に、Chobaniの購買につなげるような導線もぬかりなく引いている。

Like2b
アカウントからLike2bというレシピ集にリンクしており、そこでInstagramの写真のヨーグルトを使った料理のレシピを見ることが出来る。

写真をクリックするとChobaniの料理をどのようにつくることが出来るのかChobani以外に必要な食材についても記述されている。またこのChobaniのサイトでヨーグルトを買うこともできるのだ。

さらにChobaniは、週ごとに写真コンテストを実施している。
コンテストに応募するためには、#Chobaniというハッシュタグをつけヨーグルトの面白い食べ方を提案する写真をInstagramに投稿する。

その中からユニークな食べ方の写真を選抜し、その写真を投稿した人に対してヨーグルトをプレゼントするというものだ。このコンテストを実施することによって、顧客は楽しんでChobaniにエンゲージされるし、顧客発信のChobaniのコンテンツがどんどん生成されていくことになる。

スポンサード広告の実施も

Chobaniは、18歳から49歳の米国の女性をターゲットにして、Instagram上で1ヶ月間、スポンサード広告を実施した。
その内容は、朝食用以外のヨーグルトの食べ方を提案するコンテンツを配信することだ。

その中には8万以上ものLikeを獲得したものもあり、かなり大きな反響があったことが結果に現れている。最終的に、1ヶ月間のスポンサード広告で400万人以上の人に広告が配信された。

Instagramのスポンサード広告の強みは、アカウントのフォロワー以外の幅広い層に直接訴求できる点である。
ただ、このスポンサード広告の場合でも、視聴者にとって有益なコンテンツを配信することをChobaniは心がけている。

これら上記のコンテンツすべてに共通することだが、コンテンツを作る際にChobaniが心がけていることをChobaniのソーシャルメディア担当者のEmily Schildt氏は、“とにかくシンプルなコンテンツを作るように心がけているわ。”と語っており、Instagramに適したパッと目を引き、わかりやすいシンプルなものとすることを念頭に置いているそうだ。
参考記事:Contently

コミュニティーを形成することの大切さ

当記事ではChobaniのコンテンツを中心に言及してきたが、ChobaniにとってInstagramが最も役立っているといえるのが、ファンによるコミュニティーを形成していることにも言及しておきたい。
そのコミュニティーを支える1つの要素が今回ご紹介した有益なコンテンツだ。

日常的に購入される食品というのは新規顧客を獲得するのも大切だが、それ以上に大切なのが既存の顧客にリピートして購買されることだろう。

その顧客にリピートしてもらうためには顧客体験の質をを高めることが重要だ。そこでChobaniは、商品を購入して消費する、というありきたりな顧客体験だけではなく、それにプラスして、これまでにない食べ方を知る、情報交換などで交流することが出来るコミュニティに参加できる、という顧客体験を追加することに成功したのだ。

このコミュニティーを築いたChobaniは、これからも絶大な支持を受け続けることだろう。

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