『時給で始めるオフショア開発 Mattock』
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ベトナムは今、テト正月です。2017年は1月28日が日本でいう元旦です。27日からベトナムオフショア開発も約10連休です。わたしも10連休したいと願うハンターズの藤吉です。中国も春節で同じく長期休暇に入りました。
わたしは今、福岡でFacebookやQQなどを通して中国・ベトナムのメンバーとリモートで旧正月をお祝いしております。来月には長崎でランタン祭りが開催されるのでここでも3回目のHappy Great new yearをお祝いしようと楽しみにしております^^
『ベトナムオフショア開発ってどうなの?』
今日は『ベトナムオフショア開発ってどうなの?』っていうテーマをもとに日本の人口推計のデータなどを交えてベトナムオフショア開発が必要なのか?そしてアメリカや中国、日本のエンジニア人口の比較や国内でのエンジニア・プログラマー・SEの転職市場の動向も併せてご紹介します。
その前に中国の春節に関して気になったニュースがありましたので脱線しますが。ご紹介します。
7連休の国内旅客2億人 3日間で14%増記録、レジャー・消費は急拡大 – 産経ニュース –
最近の中国の春節に関するニュースですが。恐ろしいことに中国国内観光収入は3日間で2350億元(約3兆9000億円)で15・3%増だそうです。約4兆円、しかも3日間でです。。1日1兆円を超えています。
そして、訪日中国人 消費額ですが。中国が2,926億円(構成比32.8%)と平成27年度に比べわずかに減りましたが。それでも全体の約3割を占めています。そして、全体を見ますと訪日外国人は中台韓の順番で過半数を占めています。
参照:観光庁|【訪日外国人消費動向調査】 平成28年10-12月期の調査結果(速報)
日本は超高齢化社会‼
中国やベトナムとは対照的に日本はご存知の通り内需も先細りの超高齢化社会に突入しており、1億人ももうあと数年で切ると言われています。当然ですが、人口減少とイコールで内需・日本国内マーケットは縮小しさらに厳しい経済状況に突入することが確実であります。中国も高齢化社会に突入しましたが、分母が違うのと所得の伸びしろがある低所得者層などまだまだ伸びしろがあるためイコールには出来ません。
つまりこれからはインバウンド事業、海外進出は必須であると言えます‼
お話しがかなりそれましたが、今日はベトナムオフショア開発を検討されている方や現状取り組まれている方にただ単にコスト削減だけを目的としてベトナムオフショア開発に取り組むのではなく自社のメインの第2開発拠点としてベトナムを位置づけるという意識をもつべきであるというハンターズ代表の藤吉の個人的な意見というか主観を交えてご紹介したいと思います。
裏付け・根拠となる数字もご紹介しますのでエンジニア、プログラマー、SE不足にお悩みの企業さま・担当者さまは必見です!!
日本はどれくらい超高齢化社会??
55歳以上(5年以内に60歳を超える方)が5034万人です。つまり日本国民の約4割があと数年で60歳を超えるわけです。
高齢者「70歳以上に」 内閣府、定義引き上げ提言 :日本経済新聞
高齢者の定義を70歳以上にするなどの議論を見てますと確かに高齢者が元気なことは非常に良い事だとは思います。しかしビジネスとしての観点から国際社会やIT業界においてこれが通例としてまかり通ってしまえば現状ですらIOT、Fintech、AIなどなど海外企業に押されているのに余計に競争力の低下を招いて勝ち目がありません。
IT業界、とくに開発で実際にエンジニア、プログラマー、SEとして要件定義し仕様を決めコードを書くのは20代~30代だと思います。
その年齢層(20歳~39歳)は現在2777万人で全体の約2割です。20歳より若い年齢層は表を見てもらうと分かりますが。上に上がるほど(若くなるほど)減少しています。つまりエンジニア、プログラマー、SEとしての働き手がいなくなります。
増減率でも見てもらうと分かりますが、マイナス・減少続きであります。
世界の高齢化ランキング
日本がダントツで世界で一番の高齢化率となっております。世界経済を牽引するアメリカと中国はどうなっているかと言いますと。
- アメリカ:38位(高齢化率:14.78%)
- 中国:66位(高齢化率:9.55%)
- ベトナム:91位(高齢化率:6.74%)
このような順番となっております。高齢化社会が来てると言われる中国でさえ66位の10%以下です。また「一人っ子政策」が撤廃された影響もあり今後も上手く舵取りが出来れば日本ほどの悪化は進まないと考えられています。勿論、それ以外の問題が置きますが。。そしてトランプさんで賑わっているアメリカですが。
トランプ大統領の移民政策にシリコンバレー各社が反旗、IT著名人の意見まとめ
国連、トランプ大統領“移民抑制”に撤回求める 「2万人の居場所なくなる」
もともと移民の受け入れなどで上手くカバーしていくことが出来たはずが、ここにきてトランプさんの例の鎖国ともとれるような移民抑制が取り沙汰されていますが。これからどう影響していくかが注目されます。そして更に注目したいのが、今後の中米の労働人口推移。特にエンジニア、プログラマー、SEについてであります。
なぜならばお金・為替・株・先物と同じで彼らの動態により、ベトナムオフショア開発に置けるコスト(人件費、地代家賃など)も大きく影響を受けるからです。これらは消費者物価上昇率(インフレ率)となって跳ね返って来ますので注視しておく必要があります。
世界と日本のITエンジニア、プログラマー、SEの数
2016年のソフトウエア開発者は世界に約2100万人いると言われています。
- アメリカ:387万人
- 中国:330万人
- 日本:85万人
米中は現状でも自国内に相当数のエンジニア、プログラマー、SEを抱えており尚且つIT教育も日本に比べて早期教育に取り組んでいます。またベトナムオフショア開発やインドなどの海外オフショア開発先で優秀な人材獲得にも非常に力を入れており。今後、ますますエンジニア、プログラマー、SEを必要とする2国によって加熱することは間違いないと思われます。
日本のプログラマー・エンジニア・SE事情
プログラマー・エンジニア・SE不足
笑ってはいけませんが、Twitterでは時々現場のエンジニア、プログラマー、SEさんの生生しい阿鼻叫喚の声が聞こえて何とも言い難い状況が嫌でも伝わってきます。そして現在はSNSも発展して会社内部の状況や評価も非常に見えやすくなっているため、開発サイドに無理ばかりさせるととんでもない炎上を起こすので注意が必要ですね。その為にも単純なルーチン作業はオフショア開発でベトナムなどに持たせておくというのが理想的ではあります。
ITエンジニアの不足がよく叫ばれていますが慢性的なエンジニア不足である機電系の事も忘れないで下さい。この国は人不足なのにどの職種も厚遇されません。自殺するほど仕事が無く、過労死するほど仕事があります。
— いんぢご (@Omega11EJECT) 2017年1月20日
しかしスタートアップ界隈のエンジニア不足は話に聞いていた以上で、平均レベルどころか、少しコードが書けるだけでも仕事には困らなさそうな感じある。そしてその一方で、大企業は優秀なエンジニアを大量に抱え、大して価値のない仕事に生産性低い状態で従事させているこのミスマッチ。
— Mikio Kiura (@kur) 2016年12月26日
プログラマー・エンジニア・SE高齢化
ベトナムオフショア開発をやっている我々自身も現場で感じる事でもありますが、やはり日本国民全体の超高齢化社会も伴ってITの現場でもやはりというか高齢化が進んでおりWebやITにおいては国内だけでなく海外の企業との競争もこれから更に加熱しますのでやはり現場の高齢化は避けることは経営上の命題とも言えます。
エンジニア…高齢化してきて、だんだん自分の行く先がどうなるのか予見できないか、普段の振る舞いから得られた現実との剥離がひどいとかそういう感じを受ける。
— プログラマ (@xga) 2013年11月10日
進むエンジニア高齢化、国外アウトソーシング化をふまえて、何か備えが必要だな QT > JAL、運航管理システム障害で国内線150便が欠航 https://t.co/SZdCWfXfol @nikkeibpITproさんから
— スケアクロウ (@EspectadorDIris) 2014年6月5日
プログラマー・エンジニア・SE転職
エンジニア、プログラマー、SEさんは2017年現在では空前の「売り手市場」を迎えております。また下のTwitterにあるようにそれでも需給バランスとしては応募者の方が多いようですね。個人的にはこれから数年でIT市場でのリソース不足はさらに大きくなりますが。ベトナムオフショア開発のような海外勢からのリソースがさらに利用されるようになり。就職率でいうと高止まりどころか低下していくと予測されます。
またすぐには実現は難しいと思いますが。一部はやはりAI(人工知能)に仕事を奪われるのも間違いないでしょう。
グローバル転職求人倍率が発表、IT職種で転職希望者前月比150%に増加という結果に|WeproMedia https://t.co/dQ4MyaMeaP #転職求人倍率 #エンジニア不足
— WeproMedia (@wepromediaman) 2017年1月29日
ITエンジニアは空前の「売り手市場」に 求人件数14か月連続増も、転職希望者が増えて間に合わない https://t.co/hcmx4bvGEi #転職
— 「転職」のニュース (@news_tenshoku) 2017年1月16日
エンジニア・プログラマー・SEの人材獲得戦争ははじまっている。。
ここまで日本と世界の国民とエンジニア、プログラマー、SEさんの人口動態などをご紹介しました。めちゃめちゃ長くなりましたが。言いたい事と結論はひとつですね。
海外で人材獲得しないと生き残れない!!
はい、これに尽きます。色々と書きましたが。これを何とか皆さんに説得力を持ってご説明できるようにとデータと数字を上げましたが。
- 国民の約半分は60歳以上。
- エンジニア、プログラマー、SEさんの転職は「売り手市場」。
- IT従事者の高齢化。
現状出てる日本のIT市場のリソース状況や将来に関する情報は非常にマイナス材料が多いと言えます。勿論、技術や資金力的にまだまだ競争力があるとも言えますが。それもこれから益々他国との差は縮まり、追い越されることは目に見えています。AIやIOTなどの新しい技術革新でそれらも覆せる時代が来ると思いますが。ここ数年レベルでそれが実現できるかというと。。。これらの開発や維持するコストに対して割に合わずに現実的には難しいと言えます。
となるとやはりベトナムオフショア開発など一刻も早く海外での開発拠点作り、ネットワーク作りというのは必須であります。現時点でも海外オフショア開発市場においてはアメリカ・中国などの巨大IT大国が世界中の優秀なエンジニア、プログラマー、SEを獲得しています。そしてこれは回りまわってオフショア開発先の国のIT従事者のインフレ率を高め。コスト高になります。
ベトナムの賃金上昇率と消費者物価上昇率(インフレ率)
これを見て頂くと分かりますが、2011年から2016年にかけて5年間で約2倍以上の賃金上昇が起きています。
『なんと恐ろしい、こんな国でベトナムオフショア開発なんて出来ない。。』
と思った方もいると思いますが。ご安心ください。問題ありません。少なくともベトナムオフショア開発などを行わずに日本国内だけに開発拠点を置いているよりも非常にリスクヘッジが出来てバランスがとれていると言えます。『恐怖はつねに無知から生じる』とエマーソン (アメリカの思想家・詩人)は言いますし、これにより参入者が抑制されることもある意味『良し』ではあります^^
なぜならば、
- ベトナムはそもそもの昔のベースとなる賃金が安すぎた。
- 政府が賃金上昇を抑制する動きを見せている。
- 日本と真逆の年齢構成、60歳以下が6割以上。
これらの事から今後も突拍子もない、賃金上昇は避けられると思われます。何といっても政府も外資系の投資や事業収益がどれだけのインパクトかというのは理解したうえでのこの状況だと思いますから。とはいえ、豊かになりたい。さらに稼ぎたいという向上心と意欲の高い人がベトナムオフショア開発の従事者に多いため一定の賃金上昇は織り込み計画立案が必要となります。
JETRO(ジェトロ) – 賃金評議会が2017年の最低賃金引き上げ案-日系企業の多い第1地域は7.1%-(ベトナム)-
こちらのニュースが非常に分かりやすいですが。今後も賃金評議会を中心として労働総連と雇用者側の要望のバランスを取っていくことが考えられます。
まとめ
長くなりすぎましたね、、まだまだ書きたいことが山ほどありますが。時間の制約とこれ以上長くなると誰も読んでくれなくなりますので一旦次の記事につなげたいと思います。
ある著名な投資家さんの過去の発言で
『人口は経済に直結する。』
という風な発言を聞いたことがありますが。これはAI(人工知能)、IOTなどがますます発展するこの世界経済においてもまだまだ変わらない王道の方程式かと思います。人口が減れば当然ですが。経済も衰退します。若者が減り、年寄りが増えれば当たり前ですが、お金は動かなくなります。
日本経済は既にこの方程式で言うと、マイナスの局面に来ているのは間違いありません。そしてわれわれのビジネスにおいても現状維持というのは衰退を生みます。かといって成長を続けていくのはこの日本経済では立ち行かなくなってくる時代がやってきます。勿論、まだまだ零細中小企業にはチャンスはあります。ただその分母・マーケットが先細るのは確実です。
となるとやはり次の一手を打つのは、国境を越えていくしか答えはないのかなと思います。
今日の名言
創造はむずかしく、模倣は容易い。
The imagination is difficult and the imitation is easy.
零から壱を創るのは、難しい。
一から二を作ることは、易しい。It’s difficult to create one from a zero.
It’s easy to make two with one.完璧を怖れる必要はない。
決してそこには到達しないから。Have no fear of perfection – you’ll never reach it.
クリストファー・コロンブス
– Christopher Columbus –