現在、ソーシャル・ネット・ワーキングであるSNSは数多く存在しています。最近では、写真の投稿や共有ができるPinterest(ピンタレスト)やInstagram(インスタグラム)も人気があります。
これらの写真に特化したSNSは、個人だけでなく企業にも利用されており、ファッション関連の商品を販売するECサイトなどで見かけることが多いですよね。
今回は、インスタグラムや写真を販売促進や商品の宣伝に利用している、おしゃれでセンス抜群の海外ファッションサイトを5つ紹介します。写真を掲載して共有することは同じですが、インスタグラムや写真の使い方はECサイトによってさまざまな特徴があるのでご紹介します!
ハンドメイドの商品を販売する Etsy
Estyはハンドメイドの商品を販売するECサイトです。ラインナップには、衣服、ジュエリー、ゲームなどのエンターテイメント、絵画などのアートがあります。
ハンドメイドなので個性的なアイテムが多く、1点ものを好むユーザーが利用されているサイトです。自分の商品が実際に売れるのかを試すことができるため、起業家にとっても力試しの場所になっています。
販売者の写真が一緒に掲載されるので、ユーザーは安心して商品を購入できます。ファッション関連のECサイトに限ったことではないですが、購買意欲を刺激する写真がサイト内で使われることは当たり前になっているので、それらが売上を大きく左右するため影響力は今もあります。
Estyの特徴とは
例えばただのハンマーの写真を使うより、周辺に錆の付いた釘をちりばめる方がおしゃれでかっこよく見えますよね!
ピアスだけの写真を掲載するよりは、キレイな女性がピアスを着用する写真の方がイメージ的にも良いですし、自分が着用している姿も想像しやすいのではないでしょうか。
Etsyが利用するSNSはFacebook、Twitter、ピンタレスト、Instagramです。その中でも、ファッションサイトであるEtsyが一番大切にしているのがInstagramです。商品の宣伝になるばかりでなく、顧客の獲得にも繋がっていきます。
通常は、サイト内で販売されている商品の写真が主に掲載されていますが、Etsyの場合は販売者側のお店にユーザーが集まるように配慮されていることが特徴です。
EtsyとInstagramでは当然ながら同じ商品の写真が使われています。ですが、Instagramでは商品購入のリンクではなく、販売者側のホームページのリンクが代わりに貼りつけられています。Instagramで使われている写真も、販売者側の主力商品になっています。ユーザーはそのお店がどんな商品を販売するお店なのか一目で分かる仕組みになっているのです。
韓国のファッションサイトDHOLIC(ディーホリック)
ディーホリックは韓国発祥のファッションサイトです。洋服、靴、マフラーなどの小物を販売しています。ディーホリックの特徴は、可愛い女の子と商品をコラボレーションしている写真をたくさん使用していることにあります。
女の子たちの表情やポーズが自然体なのもポイントのひとつです。日常生活のようなワンシーンを想像できた方が、ユーザーも商品を購入しやすいのです。
ディーホリックもInstagramを活用しています。可愛いモデルを使うことでユーザーが憧れを抱き、自分も可愛くなりたいという思いが、購買意欲を掻き立てています。
鞄の専門店であるVANOOK
VANOOKはドイツを拠点とする鞄専門のECサイトです。日本語サイトはまだ作成されていませんが、鞄の品質の高さから海外では話題になっています。
ブランドイメージは「クール」という言葉がピッタリで、商品はシンプルで機能性重視という感じです。ファッション関連のサイトでは、可愛いモデルの写真が掲載される傾向にあり、日本や韓国では特にその流れが強いです。
VANOOKではその逆を取り、大人びてミステリアスな雰囲気のモデルを起用した写真を活用しています。商品やモデルの着用する服もモノトーンで、写真があたえるブランドイメージが大きいことが伺えます。
時計の専門店AÃRK Collective
AÃRK Collectiveはメルボルンを拠点に活動する時計の専門店です。この時計はスイスや日本で作られた一流の部品から構成されているそうで、日本人としては嬉しい話ですよね。
AÃRK Collectiveの写真の特徴はモデルをほとんど起用せず、代わりにアート写真のようにデザインされていることにあります。
ただの時計の写真を掲載するよりも断然カッコよく見えます。実際に着用する写真など、普通の写真も掲載されているので、ユーザーは安心して閲覧できます。
AÃRK Collectiveの特徴とは
Instagramに投稿している写真も少し変わったデザインの写真が多く、閲覧したユーザーが興味を引きやすいですよね。
このほかにも、多くのアート性の高い写真が Instagramに投稿されているので、興味のある方はぜひ見てみてください!
写真と動画を使って商品をアピールするサイトEverlane
大人から子どもまでの洋服を販売するEverlaneは、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界各国に工場を持つファッションのECサイトです。
シンプルで着心地の良い普段着を販売しているイメージで、写真も温かみのある雰囲気のものが多い印象です。Everlaneの最大の特徴は、商品の写真だけでなく動画も掲載していることにあります。
写真だけでは伝わらないが、動画なら服の質感や歩いた時の服の動きなどがわかるため、実際に着用した時のイメージが湧きやすいです。
また、写真にも工夫がされており、マウスのカーソルを写真に合わせるだけで、フロントの写真からバックの写真に切り替わるのも面白い仕掛けになっています。
まとめ:SNSを積極的にビジネスに活用する企業
SNSを活用して売り上げを伸ばすECサイトは多いです。ファッションのECサイトと言っても類似するサイトはたくさんあるので、少しでも他社と差別化を図り独自性を見つけることが成功するカギとなるはずです。
Instagramを利用するECサイトは多いが、写真のデザインの仕方を工夫することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。アート風な写真を掲載する時計の専門店AÃRK Collectiveは、斬新さを追求した写真の使い方の良いお手本になると思いますし、VANOOKは自社にブランドイメージを大切にし、モノトーンな写真を掲載しています。
その方法がコアなユーザーを獲得することに繋がるのではないでしょうか。今回の事例では、写真を経営に活用するECサイトを紹介してきました。ファッションサイトに限らず、写真やInstagramはさまざまななECサイトに共通するツールなので、少しでも経営の参考になれば幸いです!