マーケティングの基本はズバリ、ユーザーを的確に捉えることにあります。
どんなユーザーに対してマーケティングをするのか、その戦略を確かなものにするには基本をしっかり押えて実行しなければいけません。
そこで本記事では、そのマーケティングの基本とも言うべき3つのステップを詳しくご紹介したいと思います。
どうすればユーザーに興味を持ってもらい、また利用してもらい、さらに良い関係性を継続させることが出来るのか、本記事をご参考にしていただければと思います!
始めに役割分担とゴールを設定する
まず始めに自社の環境を整えることから始めていきましょう。
ここで言う環境とは、顧客と接する際の窓口や担当部署、またwebの役割に関することを指します。
例えばECサイトで新商品を売り出したい場合、webの役割は商品の購入やメールでのお問い合わせになり、顧客と接する際の窓口は注文を受け付ける電話となります。
また商品の担当部署では専用の電話回線を設け、商品や卸に関連したお問い合わせ、また取材や広告などメディア関連の問い合わせにも対応するようにします。
そしてユーザーに商品を知ってもらう為、広告や口コミなどはメディア戦略の部署に担当してもらいます。
また、この例でのゴール設定は商品を買ってもらい、良い関係性を継続させること。ここで言う良い関係性とはリピーターになってもらい、定期的に商品を購入してもらうという意味ですね。
このように、簡単な一例ですが役割を分担することで効率良くゴールを目指すことができ、確かなマーケティング戦略をたてることが出来ます。
規模が大きくなればなるだけこの組織図は大きくなりますが、目指すべきゴールはみんな一緒なので、きちんと統括して役割分担が出来るようにしていきましょう。
ターゲットを絞る
次にお客様となるターゲットを絞っていきましょう。
まず始めにターゲットを絞る理由ですが、例えば職業や年収だったり、女子大生や高齢者など複数のタイプをまとめて一緒にしてしまうと、興味のないユーザーにまでアプローチしてしまうことになり、無駄なお金と労力をかけてしまうことになります。
的外れなユーザーに問いかけも帰ってくる答えは「NO!」ですよね。そうならない為にもユーザーのターゲットはきちんと決めておく必要があります。
またターゲットの設定方法ですが、年齢、職業、年収などの基本的な属性を始めに絞っていきます。例えば20代の大学生と60代の高所得な会社員では交わる接点が少なく、価値観にも開きがあると思います。なので、どちらをターゲットとして狙うのかハッキリさせておく必要があります。
また、もしも複数のタイプをターゲットにしたい場合は、それぞれ個別にプランや導線を考える必要があります。
例えば女子大生と高齢者を両方ともターゲットにしたい場合、女子大生には若さと割安なプランを用意したり、また高齢者には安心感や高級感を基本としたプランを用意するなど、それぞれのターゲットに合った価値を提供するようにしていきましょう。
このターゲット設定はとても大事な部分になるので、色んな担当者と何度も打ち合わせをし、マーケティングする商品やサービスを使ってくれるのはどんな人なのか、徹底的に書き出していきましょう。
ゴールに繋げる為のストーリーを考える
ターゲットを設定したら、次にそのユーザーがゴールにたどり着くまでのストーリーを考えていきましょう。
ここで作成したストーリーは、後々webサイトや広告の作成に役立ちます。なぜなら、このストーリーを作っていくとユーザーが1番求めていることが分かるようになり、その部分をwebサイトのファーストビューに表示させたり、広告のタイトルに使うことで的確な訴求が出来るようになるからです。
またストーリーの作り方ですが、まずはターゲットとして設定したユーザーの置かれている状況を考えます。こちらのwebサイトにたどり着く前はどのような状況なのか、その辺りのコンテキスト(状況や背景)を意識して作っていきましょう。
例えば20代の女子大生がターゲットとして、化粧品を例にした場合がこちらです。
「ユーザは一般的な大学生なので少しでも安く化粧品を購入したいと思っている。なので他社と比べても目立つように、安めに設定したお試しセットを全面に押し出そう。また、自社独自の開発方法をわかりやすく説明することで申し込みの後押しに繋げよう。」
と、簡単ですがこのようなストーリーを作成することが出来ます。
このストーリーを仮説として、さらに話を膨らませていき、最終的に商品ページや広告を作り上げていきます。
さいごに
いかがだったでしょうか。今回はユーザーを中心に考えた、マーケティングの基本とも言うべき3つのステップをご紹介いたしました。
今回ご紹介したのは、あくまでも仮説であり、ここから実行して検証し、修正してまた実行していく必要があります。
検証段階では今までに作り上げてきた仮説が正しいのか、部分的に間違っているのかなどを調べ上げ、それを修正してまた実行し、そのサイクルを繰り返し続けましょう。
本記事が、これからのマーケティング活動に対して何かのヒントになれば幸いです。