『皆さん、ごきげんよう!コマンタレブー』
最近やたらと3歳の息子が使うので『コマンタレブー』とはなんぞやと調べてみたらフランス語で”ご機嫌いかがですか?”って意味だったんですね。いや~今時の3歳児はフランス語を習うのかと感心して嫁に聞いたら。まあ何のことは無いんですが。youtuber(ユーチューバー)に触発されて連呼しだしたみたいです(笑)
我が家ではIT教育の一環でタブレットとスマホでのググるとかは、リテラシー向上のためにちょっとだけ触らせてます。と言っても9割がたYouTube(ユーチューブ)で子供向けのチャネル見てますけどね^^
今日は弊社でも展開してます。オフショア開発事業について、なんで弊社が事業としてオフショア開発を始めたのか?またなんでそんなにスタートアップや日本の中小企業のWEB制作やアプリ開発を事業とする企業やそこのスタッフさんにわたしがオフショア開発をめちゃ薦めるのか。営業としての観点だけじゃないんだっていうモヤモヤを整理する意味合いでも考えてみました。
オフショア開発とは…
オフショア開発って何??って聞かれることがいまだにあります。正直回りくどく色々と説明すると分かりづらくなりますので、かなり省略して説明しますと。
オフショア開発=海外…人件費の安い国でアプリ開発やWEBコーディング、システム開発を行う事ですね。
実際には開発業務だけではなく、会計やカスタマーサポートなどのバックオフィス業務(画像加工、コールセンター、データ入力など)からフロントオフィス業務などもあり凄く多岐に分かれています。
弊社というか私自身もスタートはホームページ制作業務を海外で行えないか。。物販事業の仕入れや業務面で、一番のコストである人件費を抑えたいというのが目的で約10年以上前から中国に拠点を求めて反日運動のさなかはもちろんのこと上海・広州・深圳・合肥・大連と視察を行いました。
周りからは危険だと諭されながらも、中国人に中国語で話しかけられるぐらい現地人・コミュニティに溶け込めるぐら足繫く通いつめ。また数回の詐欺や事業・プロジェクトの頓挫を経験しつつも。奇跡的に現在のパートナー兼責任者とも出会い何とか今の組織を作ることができました。
また現在の中国のパートナー兼責任者は、私との付き合いも約8年と事業の苦楽も共にした間柄で今では私も嫁さんの次ぐらいに頭が上がりません^^;
そんな中国ですがコスト・元高で、当時の2倍以上に感じるぐらいコスト上昇したのですが。ベトナムにマレーシア・タイ・インド・カンボジア・ミャンマー・フィリピンと続々とオフショア開発の受け皿となるエリアが増えております。
そして弊社の経験からも言えることですが。目先の短期的なコスト削減のみが目的でオフショア開発を利用するのはあんましおススメが出来ません。なんでかって言いますと、まあ国が違えば文化も言語も当然違います。日本で当たり前に出来る事が出来ない。
そして日本では『侘び寂び(わびさび)』なんて洒落た言葉と、コミュニケーションにおける作法??の1つがありますが。まあオフショア開発で色んな国の方と仕事してきましたが。侘び寂びどころか言った・指示したことすら実施されないなんて苦労も絶えません。
でもなんで弊社が海外に拠点を設けたか。
日本の開発者人口の減少
参照:総務省 人口統計局 人口推計(平成26年10月1日現在)
これ見て下さい。。65歳以上が全人口の26%です。会社法でいう株主でしたら議決権を単独で阻止できるレベルの割合です。この数値が既に示していますが。労働人口が確実に激減するのが2020年、2030年に向けて確実に起きるってことです。
まあ当然、その時には経済的にも難儀してるんでしょうが。。
現在、ITエンジニアは約85万人とも言われていますが。先進国の中ではその数の伸びが圧倒的に低く。慢性的に不足の状態が続いており。今後は不足どころでは済まない状況になるのは間違いないです。人が足りなくなったら…どうするかどっかから足すか。必要なくなるような技術やアイデアを考えるしかありません。AI(人工知能)がプログラマの代替になる世界が来ると言われていますが。まあ中々現時点では厳しいかなというのが個人的な見解であります。
ビジネスにおける国際化は避けられない。
日本の雇用統計や業種別の割合で見ると確かに、製造業などのモノづくりがかなり割合を占めており。現在の日本経済のかじ取りをされている年代の政治家や経済界の方々からすると当然『モノづくり日本!!』となるのは理解できるのですが。
やはり時流というかトレンドというか、時代の流れを見誤った舵取りは命取りになりかねません。その点、我々が拠点を置いているベトナムはまだまだ発展途上とみられる方も多いですが。ことITに置ける国家の力の入れようと言ったら半端ないです。
そして教育うんぬんではなく、国民一人一人も豊かになりたいという向上心にあふれており。そのためにはIT関連の業務に就くために努力するというのが若者にはかなり多いように思います。なんせIT関連の仕事で出世すれば、一般的な給与の5倍近くの給料を得られるわけですからそれは当然ですよね^^
あ、だいぶ話が脱線してますが。1で人口・労働者の数も激減するって紹介してますが。人が減るってことは当然ですが。動くモノヒトカネが全部減るってことなんですよね~。だから我々が事業をしてくうえで拡大するのならば、なるべく成長スピードが高いマーケット(伸びしろや余白が多い)にポジションを置いておくのが一番だと思うんです。そう考えると、零細企業のうちから海外での拠点や人的ネットワークなどを構築しておくのは必須だと考えたわけなんです。
あとはコスト比率的に海外がかなり大きな比重を占める弊社では現状、USD(ドル)建てでの給与支払いのため為替リスクというか影響をもろに受けますのでどうしても米ドル獲得のためのビジネスが必要となります。
先進国の中で大きく遅れているプログラミング教育と国家戦略とコミットメント
現在の世界経済におけるITというのはまだまだかなりの伸びしろと余白を残しているビジネス領域であります。そして実際にフォーブスのThe World’s Billionairesやスタートアップランキングなどを見ましてもかなりの割合でIT企業や関連する企業や個人が名を連ねています。しかも余計なゲスイ話しですが。中国の富豪ランキングは400まである中、日本はなんと…50までしかカウントされてません。。。悲しいというか、これから差がさらに開く可能性が高いことを考えると国際化は必須ですね。
そしてIT教育の前にコードやエンジニア間でのコミュニケーションにおける必須スキルの英語も先進国では非常に遅れていると言わざるを得ないです。
当然ですが、人材においても非常に重要視されるITエンジニアや関連職でありますが。日本においては義務教育における育成を兼ねたようなカリキュラムなどはまだまだ実施されていません。
参照
The World’s Billionaires Forbes
Japan’s 50 Richest People Forbes
アメリカのIT教育
先進国ではアメリカではプログラミング教育の推進を進めるNPO法人のCode.orgがありますし、元オバマ大統領自身も教育におけるプログラミングの必修化が必要であると発言されています。
また2013年のキャンペーン時には、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏などがコメントした動画を公開するなど国・企業を上げての活動などさすがIt教育の先進国です。
中国のIT教育
2004年の情報ではありますが。既にこの頃から幼稚園で英語・国語の学習。小学校低学年でマイクロソフトのエクセル・ワードなどのリテラシー教育やホームページ作成を行い。中学ではデータベース作成を行うという。。これでは勝ち目は当然ですが、無いですね。。
参照:小一からIT教育 中学でプログラミング
どうでしょうか??ここまでオフショア開発をはじめて約8年弱の零細企業がどうしてオフショア開発を選んだのかを思いつくままに書いてみました。まあ8年弱零細企業をやっててどうなの??とかって突っ込みはごめん下さい(笑)この8年弱の間に色々と紆余曲折御座いまして..^^
なんか日本の悪口ばっか偉そうに書いてる感じですが。日本を愛するがゆえにといったのが正直なところです。そして予算(お金)が無ければオフショア開発をスタートすることすら難しいよってお声も多いと思います。
私の場合は、気合と時の運だけで色んな方との出逢いに恵まれ。そして、各国でのパートナーや優秀なマネージャー、エンジニアに恵まれて今に至ります。ただオフショア開発で皆さんには失敗をしてほしくないなあと言うのが正直なところです。
文量的に、もっと書きたい情報があるんですが省略させて頂き。次回の記事へとバトンしたいと思います。
最後にちょっと宣伝!!
弊社ではこのたび、オフショア開発事業をより間口を広げ、予算や人材が無くても日本のスタートアップの皆さんが素晴らしいアイデアを実現出来るようなサービスを創るというコンセプトとともにMattockサービスをリニューアルし1月よりリリースします。
具体的には、今までラボ型や受託形式での開発を請け負っておりましたが。今回のリニューアルに伴いまして、プロジェクト・タスク単位で弊社にご相談頂くと中国・ベトナムの優秀なフリーランサーを仲介します。
ここまでだと海外のよくあるクラウドソーシングサービスですが。
弊社がお客さまとフリーランサーの間に入り、ディレクションやプロジェクトマネジメントを行い。プロジェクト・タスクの成功も担保致します。
しかも時給・フリーランサーというハンパない柔軟でより安価で使い勝手の良いリソースという開発サイドから見ると非常に都合の良い。
こんなのアリ??なサービスをリリースします。
弊社からも色々とご協力・ご相談させて頂くところもあるかと思いますが。よろしくお願い致します!
今日の名言
結果の平等はともかく、機会というものは誰にでも平等であると固く信じている。
Applepayがまだまだ中々拡がりませんが、この方のカリスマ性と熱狂的なアップルファン・信者は亡くなった今でも減ることはありません。私もまだ使う必要もない時期から格好良いという理由だけでMacを購入した記憶がありますw