こんにちは、相馬です。
最近、近所にある有名大型ショッピングモールによく行くんですが、ああいうところのゲームセンターってめちゃめちゃ充実してませんか?特に子供向けゾーンのクオリティにびっくりです。ちょっとした遊園地ですよね、アレは。
さて、モール型ECサイトといえば日本では楽天市場が一番最初に思い浮かぶと思います。
一時期のものすごい勢いは衰えたとはいえ、出店数は4万店を超え、ログイン会員数も7000万人超。この数字だけでも、規模の大きさが分かりますよね。
ECサイトの運営者さんであれば一度は考える楽天出店。楽天からの営業もあるかと思います。
確かに楽天には多くのメリットや強みがあり、成功事例も多く出回っていて、「楽天は儲かる!」なんてこともよく聞きますが、ちょっと考えてみてください。
あなたの運営しているECサイトは、本当に楽天で儲かるのでしょうか?楽天への出品は、考え方によっては実に様々なデメリットやリスクを孕んでいるんです。
今回は、楽天は儲からない!理由をご紹介します。
事前に言っておくと、「楽天に出品しても儲からない」ということではありませんので、その辺は誤解なきよう・・・。あくまでも、儲からない理由もこれだけある、ということです。
それではいってみましょうー。
楽天市場が儲からないこれだけの理由
手数料が結構かかる
楽天のようなモール型サービスの特徴として、出店手数料やロイヤリティが発生します。
これについてはまあ当然です。楽天としては場所を提供しているので、そこで売れたものの一部を楽天に支払うシステムは納得行くものです。
楽天のロイヤリティを見てみると、スタンダードプランで2%〜4%。Amazonが8%~15%であることを考えると、案外良心的ですね。
ですが、楽天の方はここに色んな料金が乗っかります。
ざっと並べてみてもこれだけ。
- カード決済システム料金
- 商品データ一括修正登録サービス
- SNSとの連携オプション
- 定期販売オプション
- ページ修正が簡単になるサービス
具体的な数字は省きますが、合計したら4万円ぐらいにはなっちゃいます。
これに出店手数料をプラスした金額が、毎月かかってくるわけです。
広告費が結構掛かる
お金の話ばっかりですが、楽天に出店すると、専門のコンサルタントが担当として付きます。
わからないことや悩みはこのコンサルタントに相談する、という形式ですが、はっきり言って悩みは全部広告で解決することを提案されるでしょう。
ちょっと考えてみてください。
専門のコンサルと言っても、おそらく他に何店舗も抱えているはずです。そんなにたくさんの店舗の面倒を、一人の人間が見られるはずはありません。これは担当の人が悪いのではなく、現実的な問題です。
しいて言えば楽天が悪い。しいて言えば。
この唯一のアドバイスである広告にも、やっぱりお金がかかってきます。
常時広告を打ち続けるとなると、広告費もさっきの手数料と合わせた固定費になっちゃいます。
儲けるために、固定費は出来る限り抑えたいですよね。
検索システムが機能していない
楽天の商品検索システムは、新規出店者にとってあまりよろしいシステムになっていません。
売上上位の店舗が、商品を大量に出品して、カテゴリの上位ページが埋まっちゃう・・・なんて状態になってしまいます。
同じ商品がたくさん並んでいる。そうなっちゃうと、ユーザーとしては結局最安値の商品を探してそいつをポチります。楽天のようなモール型では、「A店はB店より高いけど、このお店が好きだからA店で買おう」とはなりません。現実では結構ありますけどね。
ちなみに最上位に表示させるためのオプションもあります。もちろんお金はかかります。またお金の話・・・。
知名度があって、出店数が多い
これ、楽天が売りにしているポイントです。でもこれって、出店者にとってメリットじゃないですよね。
「出店数が多い」のであって、「儲かっている店」が多いんじゃないです。逆に出店数が多いということは、先にお店を出してるライバルが多い、ということです。
考えてもみてください。4万以上のお店があるモールの中で、新しく参入して、儲かる自信ありますか?
よっぽど商品やビジネスに自信がないと、難しいチャレンジです。
システム料金などの規約は楽天側の一存で変更できる
はい、これは説明不要ですね!
まとめ:楽天市場のご利用は計画的に
簡単に、ストレートにまとめてみました。少なくとも、他のECサイト出店と同じように、まともに楽天で出店しても儲かりません。
楽天に出店しようとしているECサイト運営者さんは、なぜ楽天に出店するのですか?
その理由を、改めて考えてみましょう。「有名だから」「儲かるから」なら、ちょっと手を止めましょう。楽天市場に出店するなら、売上以外のねらいや、商品の相性を考えないといけません。
「楽天市場」の絶大な知名度は確かに魅力です。
もしかしたらお客さんもたくさん集まって、儲かるのかもしれません。ですが、もし儲かっているのなら、それは楽天に出店しているからではなく、お店が努力しているからだと、僕は思います。
ではでは!