こんにちは、インフルエンザ流行が今年(2016年)がなかなか来ないと思っていたら、周りがバタバタと倒れだしました。いつ襲ってくるか恐怖に怯える今日このごろの相馬です。
ぶっ倒れたら仕事も何も無いですからね・・・職業柄作業も長時間、夜遅くなりがちですが、いちデザイナーとして健康にも気を使わなければいけませんね。
さて、デザイナーとして常にテーマとしてあるのが「良いデザイン・悪いデザイン」は何かということ。
全世界のデザイナーにとって永遠のテーマでもあると思います。何が良いデザインで、何が悪いデザインなのかを考えることは、何もデザイナーだけの仕事ではありません。
ECサイトを運営している担当者さんも、売上アップのため、アクセスを集めるために常日頃考えていく必要があります。
今回は、何がデザインにおいての良し悪しを考えるとともに、ECサイトにどう活かしていくかを考えてみたいと思います。
これを理解していれば、サイトをもっと充実させ、売上やアクセスアップに繋がり、より大きなビジネスチャンスを作ることが出来ます。
Webサイトは、そんな大きな可能性を秘めたものなのです。
デザインの良し悪しを理解して、ECサイトに落とし込もう
まず結論から言うと、
目的を達成しているサイトは結果的に良いデザイン。
目的を達成していないサイトのデザインは改善の余地があるということです。
お問い合わせを増やすことが目的だったり、ランディングページであれば商品を直接売ることが目的であったり、サイトに寄って目的は様々です。ただ、目的を達成しきっているサイトなんて、この世の中でも一握りだと思います。
目的を達成させるために、サイトの現状を把握し、改善を繰り返していくことが、「良いデザイン」に近づくための方法であることを理解しましょう。
エンドユーザーのためのものであることを忘れない
まず知っておくべきこと。それはサイトは運営側のものでなく、エンドユーザーのためのものであるということです。つまり、「サイトを訪れる人」の心境を考えてデザインをしていかなければなりません。
例えば、サイトに画像や何かしらのアイコンを設置しようと思った時、その画像やアイコンは、見る人にとって、そして目的達成に対して本当に意味のあるものでしょうか?もし不必要なものであれば、それはただ単にノイズになるだけです。
作り手側としては、どうしても見栄えが気になるものですが、あまりにも見栄えばかり気にしてしまうと、いつの間にかサイトがノイズだらけ・・・ということになりかねません。
- 良いデザインとは
- サイトの目的とユーザー視点でデザインされており、余計なオブジェクトや画像が無い。
- 悪いデザインとは
- 見栄えを重視しすぎており、装飾が多すぎてゴールまでの道筋が分かりにくい。
大切なのは、「デザイン」と「見た目」は全く別の意味ということです。
ECサイトの場合
ECサイトの目的は商品を売ることです。
そのための絶対不可欠な要素、
- 魅力的な商品写真
- 分かりやすく押しやすい購入ボタン
が最重要パーツです。
この2つを最大限活かすためのデザインをしていくことが、ECサイトにとっての「良いデザイン」ではないでしょうか。
ユーザーに商品の魅力を最大限伝えるために、商品写真をどう見せていくかを考えることも大切です。
では、具体的にどのようなデザインを意識していけば目的達成に近づき、ユーザーが使いやすいサイトになるのか。細かく見ていきましょう。
情報の配置
サイトには、メインコンテンツを求めてアクセスするユーザーがほとんどです。ECサイトであれば「商品を探しに来る」ユーザーということですね。
ユーザーそれぞれが目的の情報を見つけやすくするのが、良いデザインの本質です。
良いデザイン
情報が整理して配置してあり、それぞれの情報への導線(ページ遷移)が分かりやすく、ユーザーが一瞬でどこに何があるかが判断できる。
悪いデザイン
ひとつのページに情報がつめ込まれていて、情報過多によりそれぞれのユーザーが目的の情報を見分けにくい。
ターゲットの設定
万人の心に刺さるサイトは不可能です。
逆に言えば、こちらが提供する情報を求めている層というのは必ず存在しています。
ECサイトではもっと分かりやすくなります。商品では、ターゲットがより明確になることが多いはずです。
サイトをデザインするときは、ターゲット層をはっきりと明確にして、それに応じたテイストで設計していかなければなりません。ターゲットによってフィットするデザイン、細かく言えば文字の大きさや色は、全く異なるからです。
良いデザイン
ターゲットをきちんと設定して、提供するコンテンツと狙ったターゲットがマッチしており、さらにターゲット層に合わせた見た目になっている。
悪いデザイン
ターゲット層が決まっておらず、デザインのコンセプトが定まっていない。または、狙ったターゲットに回せたデザインになっていない。
ブランディング
この記事の冒頭で「見た目を重視するべきではない」ということを散々書きましたが、だからと言って何も装飾がないのもいけません。
「見た目」は特にブランディングに大きな影響を及ぼします。
ブランディングは商品や企業の価値を高めるもの。特にECサイトでは、購買意欲にも関わる重要なポイントです。ECサイトにおけるブランディングは、「商品をどのように見せるか」。つまり商品写真が大きな役割を果たします。
意識しなければいけないのは、商品をより良く見せるために、できることは全てするということ。
商品写真はキレイなものを撮影することはもちろん、商品説明やコンセプトを作って、それに合わせたデザインをすることが大切です。
画像の多さはページの表示速度に影響しますが、商品の画像は適度に多い方がユーザーに分かりやすいですよね。また、商品の説明文も明確で分かりやすい文章を丁寧に作ってユーザーにアピールしましょう。
良いデザイン
商品の写真の画質が高く、商品の大きさや重さなどが明記してあり、実際に手にとったイメージができる。サイト全体が商品のコンセプトや雰囲気にあっている。
悪いデザイン
商品写真の画質が荒く、枚数も少ないため、実際の商品がイメージしにくい。
商品とサイト全体のデザインコンセプトが合っていない。
まとめ:どうすればユーザーが分かりやすいか
単に良い「見た目」にするための技術やテクニックはたくさんあり、いわゆる「定番」の形というものが存在します。
ただ、ユーザーを促し、サイトの目的を達成する「デザイン」には、決まった方法などありません。
時代やニーズは日々移り変わり、ユーザーが求めるものはユーザー自身無意識のうちに移り変わっていくものだからです。単純な「見た目」と「デザイン」には、そんな大きな違いがあるのです。
ECサイト売上アップには、良いデザインであるかないかが大きな要素であることは間違いありません。サイトへのアクセスを分析して、対策と改良を続けていくことが、良いデザインになり、その先にある売上につながっていくでしょう。
ではでは。