こんにちは、妙に暖かい日に片付けたこたつを、最近また出そうか迷っている相馬です。
さてさて、このブログを見に来ていただいたECサイトの運営者さんの中には、売上がなかなか上がらないことが悩み・・・という方も多いはず。ましてやWebサイト運営の知識や経験が無ければ、ECサイトの売上をアップさせることはなかなか難しい問題です。
ECサイトの売上を上げるためには、サイトにはアクセスしたけど「購入しなかったユーザー」にも目を向けなければなりません。
今回は、「売れないECサイト」から「売れるECサイト」になるためのポイントを3つご紹介します。
売れるECサイトになるための第一歩として、頭に入れておくと、運営していく中で役に立つ時が来ると思います。
まずは自社のECサイトの現状を把握する
売れない売れないと悩んでいても、何もしなければ売れるわけではありません。
「商品に魅力があるから」というだけでは、売れるECサイトにはなれません。その魅力をユーザーに伝えなければならないからです。実際のお店では、商品を間近で見ることが出来ますが、ECサイトでは目の前のモニターでしか見ることが出来ないのです。
まずは、売れない理由を炙りださなければなりません。
ひとつひとつ丁寧に、現状のECサイトがどういう状態なのかを把握し、対策を立てていくことが必要です。
- 総アクセス数は?
- アクセス数に対して購入に至った割合は?
- 商品詳細までたどり着いた人数は?
- トップページだけ訪れた人数は?
- 何曜日の何時にアクセスが多い?
- 人気の商品は?
- どんなキーワードで検索されている?
最低でもこれらについてどうなっているか、把握しておくことは必須です。
でないと、現状のECサイトでどこを改善していけば良いのかが分かりません。
これらを把握したうえで、どこに注目して改善策を考えていくのか、3つに分けてまとめました。
商品ページにどれだけのアクセスがあるか
トップページだけにアクセスが集まるサイトが、売れるECサイトではないですよね。
目的はアクセスを集めることではなく、商品を売ることのはずです。
極論、トップページのアクセスがなくても、商品が売れていればECサイトの目的は達成しています。
売上を伸ばすためには、より多くの商品を見てもらって、購入ボタンをクリックしてもらう数を増やせば良い、という考え方です。
迷いやすいサイト設計だと、商品ページよりも他のページのアクセスが増える一方。ユーザーが求めている商品に、できるだけ少ないステップで導いてあげることができれば、商品ページへのアクセスは増やすことができるでしょう。
再優先ですべきこと
商品ページへの到達率が悪い場合、サイト内検索が上手く機能していない可能性が高いです。まずはここを改善するべきです。
検索フォームを設置していても、商品名や商品ページ内の商品説明文がきちんと最適化されていなければ、ユーザーが求める商品は検索には引っかかりません。「美味しい フルーツ」で検索したユーザーに、「いちご」が該当するように商品説明文を作っているか、ということです。
これは極端な例ですが、サイト内検索が上手く機能していないECサイトが多いのも事実です。
カートに入れた人がどれだけいるか
商品ページまでたどり着いたということは、その商品について購入を検討した可能性が高いユーザーです。
そこまでいってもカートに入れなかったということは、何かしら商品に不満があったか、あるいはほかのサイトと比較して辞めてしまったということです。
その原因をが把握するために、商品ページに辿り着いた中で、どのくらいの人がカートに入れているかを把握しましょう。
再優先ですべきこと
もし商品ページに訪れた人が多くても、実際にカートに入れた人が少なければ、まずは同じ商品を取り扱う競合サイトを見てみましょう。
もしかしたら、単純に値段が安いかもしれません。それであれば、価格設定の見直しが必要です。
他にも、競合サイトの方が商品の詳しい説明があったり、写真のクオリティが高かったりするかもしれません。
原因がわかれば、対策を立てることができるはずです。
原因を明確にするために、カートに入れた人の割合は把握しておく必要があるのです。
購入まで至った割合
商品をカートに実際に入れたのに、購入には至らないケース。この割合が多いのはECサイトにとって、とてももったいないパターンです。これを把握しておかないのは、ECサイトを運営するうえで致命的です。
この割合は、一般的に7割にも登ると言われています。10人がカートに入れても7人が購入しないなんて、運営者さんにとっては悪夢のように感じますが、コレが現実です。少しでも購入率を上げたいですよね。
再優先ですべきこと
購入率が悪いということは、商品には満足しているけど、何かが気にかかってユーザーのテンションを落としてしまった可能性があります。そのテンションを落としたきっかけを探りましょう。
まず大事なことは「いつになったら買えるの?」と思わせないこと。きちんと購入完了までのステップを明記しましょう。
購入するボタンを押してから、あとどのくらいで商品が買えるのかが分からないといけません。
スーパーなどで、レジに並んだけど、混んでいてなかなか進まないと、気分がどんどん萎えてきますよね。それと同じです。
また、ページの移動処理が遅かったり、お客さま情報を入力する項目が多すぎたりしませんか?
ページ表示が遅いと、ユーザーはすぐに離れていきます。検証は必須です。
入力項目が多いと、めんどくさくてウインドウを閉じてしまいます。不要なアンケートなどは、購入ステップには含まないほうが良いでしょう。
まとめ:当たり前のことを、当たり前に対策する
実際の店舗では当たり前のように対策することでも、Web上では疎かにしているECサイトはとても多いのが現状です。
リアルでは「接客サービス」でフォローが出来ますが、ECサイトでは顔を合わせた接客は出来ません。
ECサイトにおける接客とは、ユーザーがいかに使いやすいかに配慮することです。
今回上げた3つのポイントは、考えれば当たり前のことばかりです。
売上を伸ばすECサイトになるためには、まず当たり前のことができているかに目を向けることが先決です。
それでは、以上になります!