最近貯金をすべて使ってしまいたい衝動にかられるみっしぇるです。危険ですね、我慢我慢です!
近頃では、BUYMAなどの海外ファッション通販サイトが増えはじめていますよね。
通販をよく利用する私はまだ利用したことはないですが、海外のものを国内で買おうとすると高くついてしまうので、海外商品が好きな人にとっては喜ばしいことかと思います!
そんな中、逆に日本国内から海外へ向けたネットショップを立ち上げようと検討している方も多いと思います。
「爆買い」なんて言葉ができてしまうほど、中国の方が大量買いをしに来日しているところがニュースでもよく見られましたよね。
理由は様々ですが、中でも多く聞くのは日本製品の品質の良さなら日本製品海外で売れんじゃん!とネットショップ開業を思いつく方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方のために、今回は海外向けネットショップなら覚えておきたい、海外展開の基本をご紹介していきたいと思います。
英語に翻訳しておけばいいっしょ・・・という方は特に、ぜひ、ご覧頂きたいです。
英語対応だけでは、海外からの集客は見込めない?
海外進出するならまずは翻訳だ!となりますよね。
海外の人も読めるように、英語だけでなく中国語やフランス語などの言語に対応させているサイトをよくお見掛けしますが、実はそれだけでは集客はできません。
たしかに読めるようにはなりましたが、そもそも検索にひっかからないという問題があるのです。
下記のようなデータがあります。
サンプルとして使用されたのはebayで、調査地域はアメリカです。
ebay.com(アメリカ)
画像元:海外向けネットショップ、英語対応だけでは集客が越境せず
やはり自国からのアクセスが圧倒的に多いですよね。
しかし他にも英語圏が世界に数多くあるにもかかわらず、全世界からのアクセスがあるわけではないようです。
ebayは世界的に知名度が高いですが、地域によってドメインが違うのでこういう結果が出て同然じゃない?という意見もありますが、fab.comというサイトも世界的に有名で、尚且つ地域によってドメインが変わらないサイトでも同じような結果が出ています。
fab.com(アメリカ)
画像元:海外向けネットショップ、英語対応だけでは集客が越境せず
こういった結果が出てしまったのはなぜなのか?
それは検索結果や集客がローカライズされているからです。
例えば普段皆さんがYahoo!やGoogleで検索した際、ずらっと並ぶ検索結果は日本語のものばかりですよね。試しに英単語を検索してみたとしても、まずトップに出てくるのはその英単語の意味を日本語で説明している辞典サイトです。
もっと言えば、レストランや和食などで検索した場合は、あなたのいる地域周辺にあるレストランや和食屋が出てきます。
これはローカライズすることで、ユーザーが効率よく自分の求める情報を得ることができるようにしているのです。
基よりユーザー自体が予め検索結果はローカライズされているものを求めていて、検索エンジンはよりユーザーに最高の検索体験を提供することが目的なので、おのずとローカライズはされているべきだといわれています。
このことから、いくらサイトないを翻訳し海外の人でも見やすいような構成にしたとしても、集客につながるとは考えにくいわけです。
どうしたらサイトを海外展開させることができるのか
ここからは、私なりにまとめた海外展開していくために知っておくべき基本をご紹介していきたいと思います!
これを通して国内でやれば済むところをあえて海外をターゲットにして再スタートを切るのですから、それ相応の知識などが必要だということを理解していただけたらと思います。
取扱商品の見直し
冒頭でも少し触れましたが、有り難いことに日本製品は海外の人たちにとって「品質が良いもの」という印象を持たれています。
そのために、そんな良いイメージの持たれているものを海外向けに販売することによって、売上が見込めるのではないかと考える方は少なくないのではないでしょうか。
しかし海外向けネットショップを使用する際の主な目的なんでしょうか?
日本人はよく海外でブランドものを購入する際、国内で買うより安いからという理由を提示します。
中国人の爆買いも、わざわざ日本に来て購入するのは観光がてらというのもありますが、現地調達が比較的安く手に入れられるという理由もあるのではないでしょうか。
なら取扱商品は、どこでも買えるけど品質が良いものではなく、海外では高いけど日本で買えば安く手に入るものが吉だと考えられます。
ターゲット地域の購入傾向を調べておく
上記で日本製品を安く手に入れられれば良いとお話ししましたが、その他にも海外の人がどういった時にネットショッピングをしたいと思うかなどの調査をする必要があります。
当然ながら日本人の思考と違うので、ターゲットにする地域を絞ったら、徹底リサーチしましょう。
ちなみに国によって思考が大幅に違ったりするので、いっぺんに全世界をターゲットにするのは無理だと考えるのがいいと思います。
サーバーなどの土台部分から海外を意識したサイト作りを
海外でやっていけるサイト作りのために、サーバーのホスティングをターゲット地域に設定する必要があります。
更に独自ドメインは、co.jpではなくやはり.comを取りましょう。
国境を跨いだ取引になるので、paypalなどの海外で決済の際によく利用されているシステムを積極に取り入れ、金銭面の不安などを取り除く努力もするといいかもしれません。
その他にもターゲット地域のリサーチでわかったことを、サイトデザインやシステム部分に活かしていきましょう。
SEO対策・集客方法の見直し
元々日本でネットショップをやっている方は、もうある程度のSEO対策や集客のノウハウは心得ているかと思います。しかし、海外向けのネットショップを作っていく際、再度海外での対策を勉強しなおさなければなりません。
例えば日本では当たり前のように使用されている口コミサイト。海外でも同じように主流でしょうか?
WEB広告を出そうと思った際、海外で特に効果的な媒体は?
日本にはないけど海外でなら効果的と言われる広告媒体もあるかも?
思いつき始めたら尽きませんね!
自分のフィールドじゃない分、やはり出陣前のリサーチは幅広くやっておくが必要がありますね。
アクティブな海外顧客に柔軟に対応できるスキル
人種の違いとしてよく言われるのが、日本人はあまり意見を表に出すことはないが、アメリカ人や海外の人は積極的に意見を言うということです。
商売をする上で、顧客が積極的だとそれに対応できるだけの技術が必要です。
それは国境を跨ごうが顔が直接見れなかろうが関係なく、ネットショップでも海外顧客からは問い合わせが多いそうです。問い合わせ内容は様々ですが、中には値段交渉を始める人も・・・!
根拠なくネットショップだと値段は提示されたものを素直に受け入れなければいけないと思っていましたが、海外ではそんな概念がないようです。
そんな問い合わせが来てしまうので、もちろん接客対応はその顧客に合わせた言語でしっかり行わなければいけませんよね。
それも柔軟に対応できて、クレームを外国語で言われても怯まない強さも持っておくべきでしょう。
言葉の意味を勘違いして使用してしまい、相手に失礼になってトラブル悪化というのも避けたいところです。なのでネットショップで接客を行う人員はターゲット地域の言語が流暢にしゃべれる方を探しましょう。
運営予算の見直し
海外向けネットショップということで、発送先は海外になるのでまず送料が国内より高くつきます。
国によっては運送時のセキュリティー面がずさんなところもあり、荷物を開けて中身を盗まれることがよくあるという国もあるそうです。
なので高いからとケチって安いプランや簡易的な包装で発送しては、商品が届かない!なんてトラブルにもなりかねないのでここはお金をかけなければいけない部分です。更に、海外顧客の問い合わせが多いということは、返品や交換を要求されることも少なくないということです。
送料なんか払わないわよ!なんて人もいるでしょうから、そこも考慮しておかなければなりません。
予めこれらの出費を運営予算に含めて考えないと、すぐに金銭面の壁にはばまれてしまうでしょう。
最後に
英語翻訳だけでは海外の集客は厳しいというのと、なら海外向けネットショップを作るには何に注意をしたらいいかという2つの点、理解していただけたでしょうか?
ざっくりまとめると・・・
- ローカライズされているので翻訳しただけでは海外からサイトへのアクセスが見込めない
- ターゲットにする地域を絞り、そこの徹底リサーチを行う
- リサーチ結果をもとに取扱商品を検討する
- 海外で通用するSEO対策・集客方法を模索する
- 海外顧客に対抗できる接客スキルを身に付ける
- 色んな出費などを見越して運営予算を再検討する
といった感じでしょうか。
以上の事も踏まえて本気で海外向けネットショップ作るぞ!という方は海外向けネットショップに関するセミナーなどが開催されているようなので、積極的に参加してみるといいと思います。
実際に成功した話や失敗談など、直接聞けるので助かりますね!
あと、国内サイトを作ったことがない人が急に海外向けネットショップを始めようとすると、あまりにも勝手がわからなすぎて挫折する方も多いと聞くので、まずは国内でノウハウやネットショップ業界とはを学んでから海外展開を進めていく方が良いかもしれません。
では今回はこの辺で。みっしぇるでした。