SNSの類が苦手で登録はするものの結局使いこなせないみっしぇるです。こんにちは!
いくら苦手だとしてもECサイトを運営しようとなるとやっぱりSNSは活用したいところですよね。
SNSの良いところは、企業と人の間にゆるいつながりを作ることができ、ユーザーが多い分企業発信の情報も目にとまりやすいというところにあります。更に友達間でシャアすることで、企業への興味が沸き、信頼がより確かなものになります。
そして、そんなSNSの中でも特に扱いやすいと思われるのがFacebook。
広告も出せますしビジネス用アカウントも作れて企業にとって扱いやすい機能がある他、利用者数から見ても比較的他のSNSよりも有利だと思います。
しかし一言に「活用」と言っても、どうしたらまったく違う媒体のECサイトとFacebookをうまく連携させて、結果的に売上・集客力向上につなげることができるのでしょうか?
宣伝をバンバン投稿する?それでは何もFacebookでなくても広告を出せばいいだけのことですよね。
今までのようなやり方ではなく、何かSNSならではの工夫をしなければならないのは明らか。
今回は説明するよりも見よう!ということで、Facebookを活用して成功した事例を3件まとめてみました。3通りの成功例を見て、Facebookをどう使って何を得られたのかを知りましょう!
RICE FORCE
Facebookマーケティングのベストプラクティスに選ばれたことのある実績を持つライスフォース。
Facebook for businessにもFacebook広告の成功実績として体験談などが掲載されてします。
元々はTV通販で主に商品販売を行っていましたが、時代の流れでWeb上での通信販売のニーズが高くなっていることに気づき、ECサイトを開設しました。その後Facebookアカウントをスタートさせるのですが、ここでは宣伝ではなく「ユーザーとのいい関係を維持・強化」することを目的として活動しています。
いい関係を築くためには、まず「広告感」のある宣伝投稿を極力抑えることが大切です。
更にターゲットは30代~50代女性ということもあり、何がその層に一番安心感を与え興味を持ってもらえるのか?そこを考えた結果、ライスフォースは綺麗な景色や美味しそうな食べ物、季節感のものなどの写真とちょっとした文章で親近感を感じてもらうことにしたのです。
そういった投稿をほぼ毎日、Facebook開設後今までずっとこまめに続けてきたおかげでいいね数をたくさんもらうことにも成功し、時折商品紹介やキャンペーン情報などの投稿を挟むことで、ユーザーに警戒心を解いた状態で商品情報を見てもらえるようになりました。
現在海外にも広がりつつあるライスフォースは、Facebookを通してブランドイメージを向上させることで、ECサイトへの誘導に成功したというわけですね!
実際ページをざっくりと見ただけでも、自分に害がなさそうな雰囲気がする投稿ばかりです。
しかも伊達に「いい関係を維持・強化」というだけありません。投稿に対するコメントに返信やいいね!をしてくれているみたいです。もちろん全部とまではいかないでしょうが、企業アカウントの中では珍しい方だと思うので純粋にすごいと思ってしまいました。
無印良品
いいね!数が100万突破している無印良品は、なんと2012年に行われた調査「ソーシャルメディアを通じて魅力を感じた・好きになった企業」で見事1位に輝いた経験があります。
Facebook広告を利用しているので、その効果もあるとは思いますが、それにしてもここまで一つの企業のFacebookアカウントが支持されるようになるのは簡単なことではありません。
ここまで人気を上げることができたのは、無印良品ならではの活用方法があったからだと思います。
その活用方法の鍵は、投稿内容にあります。
例えばFacebookの機能「ノート」を活用したコラムの投稿。
そんなのあったの?なんて人もいらっしゃるかと思います。実際ノート投稿はあまり見慣れないように思います。
しかし無印はこのノートをコラム発信の場として活用し、一見無印の商品とは全く関係なさそうな深い内容のものもあるので、単純に「読み物」として楽しむことができます。中には無印の人ってこういう着眼点を持って商品開発に取り組んでるんだなぁと思わせるような部分も垣間見れます。ブランドイメージを伝えるためには中々良いツールかもしれませんね!
肝心な商品紹介の投稿ですが、やはりこちらも一見宣伝している感じはしません。基本文章は多めなので全体的にちょっとしたコラム感があるのですが、商品を活用したライフスタイルを提案するという内容なのでガツガツした印象はありません。更に、文章を読んでいると「良さ」というものを純粋に伝えたい!という気持ちが伝わってくる気がして、やっぱり悪い印象は感じません。
更にFacebookユーザーだからこそ得られる、または参加できるキャンペーンなんかも開催されるので、ユーザーは自然と自分にとって利益のあるものだと感じるのでしょうね!やっぱり最終的な目標は「宣伝」になってしまうのですが、そうだとしてもあまりあからさまにガンガンやるものではないのだと思います。
文章や写真などの中にどうやって宣伝文句を潜ませて、自然と購買意欲を感じさせるかが大切なのですね。
relux
宿泊予約サイトのreluxは、Facebook投稿と広告サービスを駆使して多くのいいね!数を獲得することに成功しました。
広告だけでなくFacebookアカウントを活用することで、広告費の経費削減にも成功したそうです。Facebook for businessにも紹介されています。
ECサイト運営者としては運営予算というのはいつも頭を悩ませるものですよね。それをどう抑えつつ認知度向上を実現させたのでしょうか?
文章も大切ですが、ユーザーは写真を見て視覚的に満足したいと思う傾向にあると思われます。旅行に行こうとしたら尚更、普段見られないような景色の良いところが良いですよね。
reluxの投稿を見るとクオリティの高い、思わず息をのむような絶景だったり、泊まりたいと思わせるような綺麗なホテルの写真などがたくさん見られます。しかも常に1記事3写真ほどで投稿されています。中でもやはり非日常的で幻想的な写真にはいいね数が多く、コメントもよく投稿されているように思います。
まず1記事に複数の写真を付けて投稿することで、より良い見栄えを演出を意識しているようです。要は宿泊先の宣伝ですから、写真はあればあるほどそのホテルや旅館の情報が視覚的に伝わってくるので、下手に文章で伝えようとするよりもいい印象を素早く与えてくれます。そのため、文章も極力1~2行のものばかりです。が、しかし!ただ「綺麗なところなのでぜひ来てくださいね」なんてありきたりな言葉ではなく、その一文だけで個性が伝わるように考え込まれた深い一文になっています。
また時折ユーザーに問いかけるような文章を入れることで、コメント投稿の誘導も行っています。
宿泊予約サイトなのできっと他の通販サイトと同じような活用方法ではダメだと思ったのでしょう。
長い試行錯誤の中で見つけ出したこの方法が、reluxの企業スタイルの合った最善のやり方だったように思います。
一見単に写真を投稿しているように見えて、構成や文章の言葉選びなど深くまで考え込まれたFacebook活用方法ではないかと思います。
最後に
FacebookとECサイトを連携することで、見事成功してきた企業を3つご紹介しました。
どれも共通して言えることは・・・
- 宣伝はガツガツしない
- ユーザーとのコミュニケーション(いいね!とコメント)は大切
- 「利益」となる情報(キャンペーン・コラム・商品情報・キャッチコピーなど)を提供
- 視覚的満足感を与える
以上のことができて、きっとFacebookを通してのブランドイメージ・認知度向上につながるのではないかと思います。そして、継続的に続けていくことによって、やがてはECサイト利用者も増え、売り上げ向上にもつながってくるでしょう。
今回は、「ユーザーをいい関係を築くことに重点を置いたライスフォース」と「自社製品のこだわりや良さを伝え、かつ読み物として見てもらえる場所を意識した無印良品」、そして「独自の工夫で良質な文と写真のベストバランスを見出し、ユーザーからのいいねを獲得したrelux」をご紹介しましたが、お分かりの通りやり方はそれぞれ違いますよね。
コンセプトや方針、そしてターゲット層の違いなどから、同じ方法をすれば必ずしも成功するとは限りません。まずは自社サービスをしっかり理解し、ターゲット層を絞った上でなにが喜ばれるか?なにに興味があるか?どうしたらブランドイメージをしっかり伝えられるか?などを一つ一つ考えていくことが大切です。
この記事通して、Facebook活用とは何かを理解して頂き、今後のECサイト運営に役立てて頂けたらと思います!では、今回はこのへんで・・・みっしぇるでした!