フォトジェニック…
この言葉をご存知の方がどれくらいいらっしゃるでしょうか?私自身、Instaramのマーケティングに関わるようになるまでは知ることはありませんでしたし。Instagramが広く浸透しだした2年前ぐらい前まではフォトジェニックという言葉を聞くこともありませんでした。
フォトジェニックとは
写真写りが良い、写真向きであるという意味の語。ミス・コンテストや写真コンテストなどにおいて、「フォトジェニック賞」(前者の場合は写真写りが良いと評価された参加者、後者の場合は写真写りが良いと評価された被写体を撮った人物写真などに対して贈られる)のように用いられる。
wikiの内容がズバリですが。お店やECサイトのマーケティングの観点からしますと。フォトジェニックとは、InstagramなどのSNSで投稿した際の写真の見栄えが良く。友人や知人から「いいね!」してもらえそうな被写体を表す言葉です。
フォトジェニックな商品ですとか、このお店はフォトジェニックだね。みたいな使われ方をします。要は『イケてる写真が撮影できそう!』っていうタイミングで使われると覚えておいてもらえると大丈夫です。
なんだかイメージが湧かないという場合やリアルタイムなユーザーの声を見たい場合にはGoogleなどで検索する前にTwitterで検索して見ましょう。
Twitterで見る『フォトジェニック』
フォトジェニックについてリアルタイムな使われ方をTwitterでも調べて見ました。
【今日オープン】「アフタヌーンティー」からフォトジェニックなメニューを提供する新業態が誕生https://t.co/HuVqlzwsAL#afternoontea #アフタヌーンティー pic.twitter.com/5RDktbBSIn
— Fashionsnap.com (@fashionsnap) 2017年2月28日
【超簡単】想像以上においしい! 「生ハムいちご」が話題https://t.co/4QuixREMnn
いちごを生ハムで包んでバルサミコ酢とオリーブオイルをかけるだけ。おいしさはもちろん、フォトジェニックなかわいさも魅力です。 pic.twitter.com/lTCJGKFQaA
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年2月23日
3月のライブが急遽もう一つ決まりました。
3/12(日)の夜、その灯ぐらし猫洞店にて、
ドライフラワーとキャンドルにまみれつつ、ふわりと弾き語ります。最近では名古屋のフォトジェニックなカフェとして特集されることも多い、その灯ぐらし猫洞店。
この機会に是非おいでくださいな! pic.twitter.com/Xd6XQ7lxZm
— 大瀧ヌー【2/26TOKUZOワンマン】 (@OotakiNu) 2017年3月3日
メディアや企業側が使うキーワードのようにも思えましたが、意外にも一般ユーザーにもこの『フォトジェニック』は広く浸透しているようです。そしてその言葉の意味自体も理解されているのが多くのユーザーのツイートから伺えます。
Instagramとインスタグラマーの投稿から見る『フォトジェニック』
Twitterであれだけ一般ユーザーが『フォトジェニック』を使っているのでInstagramでもハッシュタグとしてどれだけ利用され浸透しているか調べて見ました。
なんと約33000件の投稿があります。しかもどれも一般のInstagramユーザーさんが投稿したフォトジェニックなお写真でした。
こんな感じでビキニ・ビーチでトロピカルなお写真もあれば、視覚的にも味覚的にも絶品そうなイチゴアイス??なお写真までフォトジェニックは意外にもハッシュタグで利用されていました。
投稿されているInstagramアカウントを見ていますと、比較的ヘビーユーザーさんで1年以上前にアカウントを持たれている方が傾向的に多いように見られました。
なぜフォトジェニックがコンバージョンを上げるのか?
フォトジェニックという魔法のキーワードがECサイトやウェブサイトでのコンバージョンを高める一番の理由ですが。
インフルエンサーからの注目
フォトジェニックを探し求めているインスタグラマーやインフルエンサーにとってはお料理の味や商品の価値ももちろん重要です。しかし彼ら彼女たちが求めているものの欲求には昔の人にはなかった大きな欲求が1つ隠されていることを理解する必要があります。
それが、フォトジェニックであり承認欲求です。
つまりECサイト運営者としてはいかにフォトジェニックな素材としての商品を提供するか。そしてその価値と魅力を理解してもらえるかを発信する必要があるわけです。
フォトジェニックに飢えたユーザーは常にフォトジェニックな商品やお店を探し求めています。それを用意し提供することは結果お店やECサイトを彼らインスタグラマー・インフルエンサーからの注目を集めることに結果的につながるわけです。
フォトジェニックはコンバージョンを上げる大きな要素?
フォトジェニックはコンバージョンを上げるのか非常に重要な要素だと断言できます。その理由についていくつかのデータと事例を交えてご紹介したいと思います。
理由1、レビューマーケティング
皆さんも経験があると思いますが。今まで購入したことがないものを購入する際にインターネットでググって評価を調べたり。楽天やアマゾンのレビューを見たことってあると思います。
特にECサイトでは高額なものであればあるほどそれが当たり前になっています。NTTコム調べによると事前に購入したい商品を調べるユーザーは8割を超えるそうです。
そして購入の際に口コミやレビューの影響を受ける人も同じく8割でそのうちその口コミやレビューが最終的な購入の決め手になるのは約4割です。
インフルエンサーの口コミ・レビューの影響は絶大
フォトジェニックでインフルエンサーからの注目を集め、実際に商品やお店についての投稿をしてもらうことは単なる広告や宣伝という観点では終わりません。
レビューマーケティングとして口コミ効果を期待することもできますし、コンバージョンするしない。つまり買う買わないなどといった購入の決め手にもなるわけです。
理由2、インスタジェニック
石井リナ:たとえば、ランニングイベントに出るとしたら、普通のマラソン大会よりカラーランとかバブルランがいい、っていう。
石井リナ:走るのが好きで走ってる人もいると思うんですけど、カラーランとかバブルランとかはもう完全にインスタに写真載せるためだけに参加するって感じですね。だから写真撮り終わったら「はい、今日の仕事はこれで終了!お疲れさま~」って(笑)
Kotona:私たちの世代でやたらフェスとか絶景スポットに行くのとか流行ってますけど、あれも「実際に体験して感動したい」欲よりも「SNSに写真あげて”いいね!”してもらいたい」っていう欲のほうが大きいんじゃないかと。
参照:kakeru(かける) |インスタジェニック”至上主義!? 平成生まれ女子たちがInstagramにハマる本当の理由
平成生まれ女子たちがInstagramにハマる理由を紹介されているのですが。コンバージョンを上げる大きな理由の1つと言えます。
つまり商品やサービスの選択基準として決め手がその商品やサービスを欲しいというよりも『フォトジェニック』なのか『インスタジェニック』なのかという観点から今の若い世代は決めているということも理解しておく必要があります。
まとめ
フォトジェニック、インスタジェニックというキーワードは業界特有の言葉なのかと私は今まで思っていました。また私と同じように考えてる方もまだまだ多いのではないでしょうか?
実際のところ、10代や20代のトレンドに敏感なユーザーは知っているか知っていないかは別としてフォトジェニック、インスタジェニックという視点を購入する際、コンバージョンする際に無意識に基準として見ていることは間違いありません。
ECサイトだけはなく実際のお店での集客やマーケティングにおいてもフォトジェニックというのは良くも悪くも魔法のキーワードとなることは間違いありませんので活用しコンバージョンの最適化・最大化を目指しましょう!