読者のみなさんは普段どれくらい自撮りするだろうか?
手軽に写真を取ることができるスマートフォンや、写真を投稿するSNSが普及している昨今において、自撮り写真を撮る人が圧倒的に増えたのは間違いない。ある統計ではスマートフォンを利用しているユーザーのうち84%が1ヶ月のうち少なくとも一度はスマートフォンを使って自撮りをしているそうだ。
この自撮り写真の流行をビジネスに利用しない手はない。そんな自撮り写真の流行をビジネスチャンスとして捉えてマーケティングを行っているブランドが現在増えてきている。
今回はそんな自撮りの流行を活かしてInstagram(インスタグラム)でマーケティングを実施している化粧品を販売する老舗ブランドのBenefit Cosmeticsをご紹介する。
Benefit Cosmeticsは現在、300万人以上のフォロワーを持つInstagramを運営している。
これだけのフォロワーを擁するBenefit Cosmeticsが一体どのようにInstagramを活用しているのか見てみよう。
フォロワーが自撮り写真・ビデオを投稿する流れを作る
そもそもフォロワーがBenefit Cosmeticsをフォローする理由は何なのか。
その理由の1つは、Benefit CosmeticsのInstagramアカウントがフォロワーが目立つための場としての役割を果たしているということがある。
Benefit Cosmeticsはフォロワーにハッシュタグの#benefitを付けて自撮り写真を投稿することを発信している。
その中からとくに良い写真はBenefit Cosmeticの300万人ものフォロワーをもつInstagramアカウントに取り上げてもらえる。
また、フォロワーが自撮り写真・ビデオを投稿する流れを作るために「Give Away(無料プレゼントという意味)キャンペーン」をたびたび実施してきた。このキャンペーンは#benefitというハッシュタグを付けてInstagramにBenefit Cosmeticsの化粧品を利用した自身の写真を投稿した人に対して抽選で化粧品の無料プレゼントをプレゼントするというものだ。
Benefit Cosmeticsは決していい言葉ではないが、誰しもが持っている人間の虚栄心や、目立ちたいという欲求を上手く利用して、フォロワー発信のコンテンツを作り、ユーザーとのつながりを作ることに成功している。
利用シーンをイメージさせる販促コンテンツとしての自撮り写真
また、Benefit Cosmeticsはプロモデルを活用したコンテンツも投稿しているが、ここでもユーザーとつながりを深める工夫をしている。
プロモデルの写真であれば、Benefit Cosmeticsの商品の購入を検討しているユーザーからはかけ離れた存在になってしまい、Benefit Cosmeticsの商品に対して敷居の高さを感じてしまう。つまり、モデルが使うことによって自分が利用しているというシーンを想像しにくいのだ。
しかし、一般人の自撮り写真・ビデオを見せることで、ユーザーに、Benefit Cosmeticsがより身近なものとして感じてもらうことが可能となる。
化粧品の小売店と提携した自撮りビデオコンテンツの作成
また、Benefit Cosmeticsはビデオコンテンツでも一工夫している。
化粧品を販売するUlta(日本でいうところの資生堂のようなイメージ)とパートナーシップを結び、UltaでBenefit Cosmeticsの化粧品を購入した人がUltaのメイクスタッフから化粧をしてもらっているビデオを撮影し、それに#browbesite、さらに、そのUltraの店名、メイクスタッフの名前それぞれのハッシュタグをつけて投稿している。
すると、そのビデオを投稿した人の中から抽選で1年分のアイブロウが無料でブレゼントされるというキャンペーンを行っている。このキャンペーンは非常に反響が大きく、投稿されたビデオには平均で2万以上のLikeがついている。
このビデオはUltaにとっても店のPRになるし、Benefit Cosmeticsにとっては自社商品の認知度アップ、そして顧客に対して自社商品の利用シーン(商品を利用した前後)を明確に想像してもらうことができ販促につながるのだ。
まとめ
今回の記事ではInstagram上で自撮り写真を使った自社商品、サービスの認知度の向上、販売促進の方法についてご紹介した。
とりわけ小売店と提携して自社の商品をPRする自撮りビデオコンテンツの作成というのは参考にできるところがあるのではないだろうか。
現在のところ、Instagram上での自撮り写真を活用して自社商品、サービスの認知度の向上を実践している企業、ブランドというの日本においてはまだ出てきていないように思われる。欧米とは文化差のある日本においてこの自撮り写真によるInstagramマーケティングは効果的なのかどうかは未知数な段階だろう。
ただし、もし自社商品、サービスとこの自撮り写真によるInstagramマーケティングが適していると思われた場合、1つの手法として試してもよいのではないだろうか。
ちなみに
弊社サービスのOLO(オロ)では、Instagramのハッシュタグを使ったキャンペーンが、ごく僅かなステップで、簡単に開催できるサービスを無料で展開しています。
Benefit Cosmeticsの様に、ユーザーと密接につながりながら、マーケティングの強化を図りたい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料で受け付けております。
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