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誰でも分かるFacebook広告の出稿の流れと成功の秘訣-ターゲティングの活用とクリエイティブ編-

  「誰でも分かるFacebook広告の出稿の流れと成功の秘訣-ターゲティング編-」では、Facebook広告の出稿の手順を整理しました。 ターゲティングの仕方についても説明をしました。このブログではそのターゲティングの効果的な使い方と実際のクリエイティブ(広告内容)について注意すべきポイントをご紹介します。   ターゲティングの上手な使い方 ターゲティングが大切だといっても、本当の意味できちんとターゲティングが出来ているケースは余り多くはないです。ターゲットを明確にするためには、きちんと市場調査が必要になり、そうした市場調査にはそれなりに大きな投資が必要になるからです。 しかし、Facebookのターゲティングを上手に使うとターゲティングのための市場調査に近いことと実際の広告宣伝の二兎を追う事ができます。 ターゲットの細分化 男性と女性や年齢層のようなターゲットの特定は比較的容易です。しかし、それが本当に正しいのかきちんと把握することは難しい場合もあります。 また、Facebookの広告はターゲット規模を大きくせずに、一つひとつの広告予算も低めに抑えておくことが良いと言われています。 具体的にはターゲットを細かく分けてそれぞれに広告設定をすることが有効です。同じ「広告キャンペーン」に細分化したターゲットの数だけの「広告セット」を作成することになります。 例えば、ターゲットを20代から40代と設定した時に、20代、30代、40代の年齢層の3つに分類して広告設定するという意味です。 これらのターゲットに必ず同じ広告を出稿してください。そしてその広告のパフォーマンスを見ることで、どの層に広告が響いているのか、見極めることができます。時折見受けられる大きな過ちは、年代によって感じることも異なると先走りして、メッセージを変えてしまうことです。これでは効果比較が出来ませんので、注意して下さい。 もちろんこの手法はさまざまな細分化が可能です。場合によっては、年代別、性別、地域別などで細分化することも有効でしょう。 もちろん、「利用者層、趣味・関心、行動を追加」というところで選択できる絞り込みを利用することも出来ますが、この場合は、同じユーザーが細分化した中に含まれることもありますので、それを承知で利用する必要があります。 異なる広告を同じターゲットに 広告の画像や文言についてもどれが最適であるかを直ちに判断することは難しい可能性もあります。その場合には、同じターゲットに複数の広告を出稿することも効果的な手段です。異なる「広告セット」を作るという意味です。いわゆるABテストです。こちらもパフォーマンスをよく見て、次第に効果の高い広告に絞っていくのがいいでしょう。 ちなみに、後ほどご紹介しますが、Facebook広告では、一つの広告に対して6枚の画像を設定することが出来ます。この6枚はFacebook側で自動的にパフォーマンスを測定し、パフォーマンスのより高い画像をよう多く表示するような調整をします。 従って、画像だけの違いを見たいのであれば、広告を分ける必要はありません。一つの広告で6枚の画像のパフォーマンスの違いを見ることができるからです。 逆にどのような説明文、文言がターゲット顧客に効果的かを見るためには、異なる内容で複数の「広告セット」を出稿してみることは効果的な手法です。 広告クリエイティブの作成手順 いよいよ、実際に表示される広告クリエイティブの作成です。Facebook広告では、2つのパーツを別々に入力します。 画像の追加 一つは画像です。ここにアップロードする画像が実際に広告に表示される画像です。画像の推奨サイズは、1200 x 444 です。画像比は8:3。6枚までアップすることが可能です。6枚のなかでパフォーマンスの良いものの表示比率を自動的に高めていく機能をFacebookが提供しています。 ここで大切なことは画像の中に20%以上のテキストを使用することが出来ない、という点です。この判断は自動的に行われます。この基準を満たしていないと、広告のセットを完了してもしばらくして「承認されませんでした」ということで、広告の掲載が始まりませんので注意する必要があります。 20%を超えていると思われる画像をアップロードすると、次の画面ショットのように左上に注意のマークがでます。マウスオーバーすれば、画面のような注意が表示されます。 何をもって20%を判別するかと言うことは、「詳しくはこちら」をクリックするとわかります。画像は、20に分割されていて、文字が含まれていいのは4つのパートまで、ということで基準は明確です。 次の画面ショットで確認してください。注意のマークが出たら、文字が入っていると認識されているエリアが4つ以下になるように調整をしてください。 バナー広告などの場合は、画像だけの広告なので、それなりの割合で文字が入っていることが多く、Facebook広告ではそのまま使えないことも多いので注意してください。 最近では、「無料ストック画像」も用意されているので、その中から選択することも一つの手段です。クオリティの高い画像が用意出来ない場合には、この「無料ストック画像」の中から選択して様子を見るのです。 画像をあくまでもアイキャッチとして利用して、具体的内容はテキストできちんと説明するという手法です。伝えるイメージが同じであれば、活用することに問題はありません。試しに、6枚のうち1枚は無料画像で試してみる、というようなやり方を取ることもいいと思います。 テキストとリンクの追加 Facebook広告作成で最も大切なものがこのテキストの部分です。ここでは、シンプルに伝えたい内容が伝わるような文言を考えましょう。そして何よりも大切なことは、ここでのメッセージが実際に誘導される先のメッセージと一致していることです。 他の広告でもそうですが、広告のメッセージとその飛び先のメッセージが合っていると質の高い広告とみなされ、クリック単価も下がる傾向にあります。ここにはきちんとこだわってメッセージを作って下さい。 例えば、「秋冬物ストールバーゲン」と銘打って広告の文言を作成して、その飛び先が「最新コート特集」のようなメッセージが中心になっていると広告としての質は下がります。どちらも季節の衣服を扱っている点では同じですが、ストールを探している人がサイトを訪問した時に「コート」という言葉を目にするとそのまま離脱する可能性が高くなるからです。 それぞれのメッセージは決して間違っていないので注意が必要です。両方のメッセージを合わせることに注意を払って下さい。 既に書きましたが、メッセージに迷う場合には、同じターゲットに異なるメッセージの広告をセットして、パフォーマンスを見ることで顧客の反応を知ることがいいと思います。 最後にの設定を検討しましょう。は、ユーザーに次のアクションを促す効果があるという点で重要です。単にブランド認知度を高めるだけであれば必要ではないかも知れませんが、アクションを起こしてもらうことを目的とする場合には適切なを選択しましょう。現在は、を始め9種類が用意されています。 なお、オプションにの入力がありますが、こちらの入力も状況に応じて考えて下さい。広告はあまり説明的であると反応されないことも多いです。写真やタイトルで十分に魅力的と思われる場合は入れない方が効果が高い事もあります。商材に対して説明を加えた方が適切であると判断される場合には簡潔に入力するといいでしょう。 広告掲載の場所 ここまで入力がすめば、広告全体をプレビューで確認することが出来ます。見え方もどこに表示されるかで若干異なります。 Facebook のどこに広告が掲載されるのかは次の画面ショットを見ていただけるとわかります。デスクトップのニュースフィード、デスクトップの右側の広告枠、モバイルのニュースフィード、Instagram広告などに表示されます。 この他に「オーディエンスネットワーク」という掲載枠があり、Facebookではない他のアプリでの配信枠に表示されます。ニュースフィードに配信される広告は目立つのでユーザーのアクションを促すには有効です。右側の枠はブランド認知を拡大する事を目的とする場合に効果があります。 訴求内容やブランドの性質によって、デスクトップやモバイルのパフォーマンスが異なる事は普通です。もし予算をできる限り節約するのであれば、パフォーマンスを継続的に観察し、良いものを残していくといいでしょう。 また、ウェブサイトへの誘導の場合であれば、あらかじめモバイルのアクセス比率なども把握出来ますので、モバイル比率が高ければモバイルへの出稿のみに限定する、ということも考えてみましょう。ファッションブランドなど写真が効果的な場合はInstagram広告は有効です。 是非含めてください。次の画面は、「デスクトップの右側広告枠」への掲載を削除した状態です。掲載するのであれば、をクリックすれば再度掲載されるようになります。 まとめ:デジタル広告のメリットを最大に活かす Facebook広告はもちろんデジタルの広告媒体で、デジタル広告の中でも非常に扱いやすい広告です。Facebook広告もそのパフォーマンスがリアルタイムに近い形で確認でき、そして修正することが最大のメリットです。 また、一つの広告セットの予算を非常に少額にすることができるので、さまざまな広告セットを作成しパフォーマンスの良い物を残す、あるいはよりパフォーマンスが高まると考えられる素材を活用するということが気軽に出来ます。ご紹介したようなABテストまで出来てしまいます。 慣れれば素早く広告セットを作成することが出来るようになる広告初心者でも始めやすい広告です。どんどん活用しましょう。

「完全な不完全」って?Instagramがもたらす「広告写真」に対する変化

突然ですが、アメリカで「Instagram効果」と呼ばれている現象を聞いたことがありますか? Instagram(インスタグラム)がものすごい勢いで普及するにつれて、写真に対するこだわりのポイントまでも変わってきている現象のことです。 普通、広告に使用するための写真は、撮影にこだわり、芸術的で素晴らしい加工が施された写真を使用するのがセオリーです。ですが、Instagramの影響によって、より自然でユーザーの目線に近いものがInstagramだけではなく、広告画像としても利用されるようになってきている、というのです。 今回は、この現象について考えてみました。Instagramでのマーケティングに、少しでもお役立てください! 写真に対するInstagram効果 「Instagram効果」とは、日常的な写真に、Instagramのフィルターをかけ、シャープに加工し、明るくしたり、タイトルを付けたりして、ユーザーが自分の生活を表現する方法のことです。Instagramは、人びとが自分たち自身を描く方法に加えて、他の人びとを見る方法をも変えたと言えますよね。 そしてそれは、企業やブランドにも波及しています。 ブランドのデザインチームは、広告やキャンペーンの実施の際、過度に説明的で、過度に修正の加えられた写真を利用しないことのメリットを感じ始めている傾向にあります。 代わりに、より自然に近い見た目や雰囲気を好むようになっています。それはInstagramでの利用だけでなく、他の一連のメディアやポスターでもその傾向があります。 Instagramのエフェクト Deutsch LA.(アメリカの広告代理店)のエグゼクティブバイスプレジデントでデザインディレクターのNathan Iversonは次のように言います。 私たちはこうした現象を「完全な不完全」と呼んでいます。 人びとは、もし目の前の食べ物が過度に整っていて完全なものであれば、声を上げて疑いますよね。だって、それは実際にはそうではないからです。 Iversonは、Instagramは人々の「見る目」を改めさせて、さらに進化させていると言います。 考えてみると、写真をレトロにしたり、華やかにしたりすることは、はるか昔から行われていました。現在との違いは、どのような「見た目」がどんなアピールをするかということを、マーケティング専門知識を活用しつつリアルタイムで分析する、という手法を持っているということです。 Iversonは大衆向けのタコスを売るTaco Bellの事例を取り上げています。「商品のユーザーである」ことによる成功を確認することが出来る事例です。 Taco BellのInstagramの写真は、主に購入後のシーンにフォーカスされています。 例えば、友達がベンチでタコスを食べているかのようなシーン。誰もが感じるような正直な感情を写真に付加します。そしてそうした写真の見た目は、「朝食のような」という新たなブランドアイデンティティを生み出しています。 Taco BellのInstagramはこちら。 また、Taco Bellのサイトを見に行くと、Instagramの見た目に近いメニュー構造が出来ています。普通のメニューページとはちょっと違いますよね? 一つひとつの商品写真は、人が手に持っているシーンが多かったり、これまでの商品写真のイメージとは全く異なる撮り方になっていることがわかります。 広告素材に影響を与えたInstagram Instagramは、ただ単にデザインと写真に新しい見た目を生んでいるだけではなく、人々が素早く流行をつかみ取るために役立っています。 さらに、世界中のデザイナーやイラストレーター、写真家をフォローし、ホットなスタイルをキャッチし、視覚的に取り入れるられることは、他のデザイナーに優位性を与えることにつながっています。新しい「見た目」の進化スピードが、Instagramの影響でどんどん加速しています。 広告主にとっては、Instagramの見た目を利用する最も大切な場所はInstagram自身です。今やInstagramは主要ブランドにとって、重要な広告プラットフォームになりました。それによって広告素材は、伝統的なデザインからより自然に見えるものへと変化しました。 広告代理店もInstagramで評判の良い写真家を採用し始めています。Wendy'sの広告を請け負っているVMLもまた、新たな見た目で効果的に成果を上げるために新しい写真家を採用したところです。 Wendy’sのInstagramを見て気づくことは、Wendy’sの商品を食べるユーザーの目線での写真が多いことです。共感を呼ぶスタンスにシフトしたのです。 必ずしもすべての広告代理店がInstagramがこうした現象の原因であると考えているわけではありませんが、少なくとも高品質な広告、つまり、ユーザーに影響を与えるものは必ずしも費用のかかるものということではない、ということを思い起こさせるのに役立っていると言えます。 まとめ:広告としての写真はInstagramの登場で変化している こうしたInstagram現象は、ある意味誰にでも写真素材の幅広い活用を可能にしています。必ずしも素晴らしい芸術的な写真を必要としなくなっているからです。 これは、「質の低下」ではありません。質に対する見方の変化です。 現在の「高い質」は、コンセプトやテーマが明確な明確に含まれている写真を意味するようになっています。それは、撮影技術や加工技術の高さではなく、コンセプトの明確さとその表現が大切になっているわけです。 Instagramに投稿する写真はそういう意味での「高品質」、さらに「共感」に目をつけた写真を活用してブランディングをしてみましょう。

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