こんにちは、相馬です。
去年(2015年)の8月、大手調査会社であるニールセンは、スマホとPCによるインターネット利用時間のシェアに関する調査結果を発表しました。
それによると、大手ECサイトやファッションサイトの場合、スマホの利用時間がPCを上回っている結果になっています。
この変化、ついに来た、って感じですよね。
ファッションを扱う場合は特に顕著
この結果、もっと細かく見ていくと、ゲームや動画を含む「エンターテインメント」はスマホが72%、SNSに代表される「サーチ、ポータルとコミュニティ」はスマホが71%、スマホが全体の約70%を占めています。
ただ、価格比較サイトを含む「Eコマース」の利用時間では、PCが51%、スマホが49%と、PCがスマホを若干上回っています。これは、「商品を購入する際に、じっくり商品を比較するためPCを利用する人が多いことが影響したのでは」としています。
しかし、ジャンルがアパレルになると話は変わってきます。
「Eコマース」の内訳を見ると、「ファッションサイト」ではスマホの利用時間が64%となっています。
ユーザー内訳を見ると「ファッションサイト」利用時間全体のうち、女性の利用が81%。女性はPCではなく、スマホから情報を集めることが主流になってきています。
これは今後のECサイトの運営に大きな影響を与えます。
ファッションに関するECサイトの場合、スマホユーザーを第一に優先して運用していかなければならないからです。若い女性をターゲットとしたマーケティングの場合、スマホ対策は切っても切れないものだということです。
ECサイトはスマホに特化するべき?
とはいえ、Webサイトのスマホ対策だけに目を向けるわけには行きません。
ここで注目したいのは、ブラウザを利用するのか、アプリを利用するのかというスマホ特有の問題。
スマホの利用時間が長くなってくると、ユーザーにはブラウザだけでなくアプリという選択肢が出てきます。
ファッションサイト以外の「大手ECサイト」や「価格比較サイト」では、他のサービスに比べてアプリから利用されている割合が多くなっています。ここでいう「大手ECサイト」とは、総合ECサービスのこと。
利用者数トップ3である「Amazon」「楽天市場」「Yahoo! ショッピング」が対象になっています。
これは今後のスマホによるEコマースの利用状況の変化を示す前兆かもしれません。
今後、大手ECだけでなく、店舗レベルのECサイトでもアプリ対策が必要になってくるかもしれません。
だからと言って、すぐに「アプリ開発!」とはなりませんよね。サイト制作よりも専門知識が必要で、予算も大きく割く必要が出てくるからです。
ただしこれには有効な解決法があります。InstagramなどのSNSアプリと連携させて、ECサイトにリンクさせる方法です。
これについては、当サイトの以下の記事を参考にしてもらったほうが分かりやすいと思います。
アプリとの連携で、ECサイトを拡散させる方法で、アプリを開発しなくとも「アプリ派」ユーザーへのアプローチをしていく、という手法です。
まとめ:今後のECサイトの展開方法とは
インターネット全体でスマホの利用者が増えPCの利用者の割合が減っています。
「Eコマース」の中でも「ファッション」ではスマホの利用者が50%を超えています。ただし、ジャンルによってユーザーの利用方法は様々。
PCとスマホ、さらにはブラウザとアプリ利用時間の動向を把握して、しっかりとターゲットを見極めて、それに合わせた対策をする必要があるでしょう。
以上、相馬でした!