最近、急激にInstagram(インスタグラム)のアカウントを持つインスタグラム人口が増えてきており、それに合わせてインスタグラムを自社のブランディングに活用してみたい!!という企業も増えています!
読者の中にも、自社でInstagramを活用したブランディングに取り組みたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
でも一体どうすれば・・・。
そのような場合に、実際に他社のInstagramのブランディングへの成功例を参考にしてみると多くのヒントが見つかります!今回はインスタグラムをブランディングに活用することに成功した企業LululemonのInstagram活用事例をご紹介します。
100万人のフォロワーを擁するヨガパンツ販売ブランドLululemon
Lululemonは1998年にカナダのバンクーバーにおいて設立されたヨガパンツなどヨガ用の服を中心に販売しているブランドです。
Lululemonは北米圏を中心とした小売店のオフライン販売のほかに、ECサイトのオンライン販売にも力を入れていることもあって世界中に顧客を持っています。実際に、ここ日本においてもLululemonの愛用者はたくさんいます。
今回の記事ではこのLululemonが一体どのようにしInstagramをブランディングに活用しているのかご紹介します。
LululemonのInstagramとは?
Lululemonは2015年11月現在、自社Instagramアカウントで100万人以上のフォロワーを持っています。ですが、このLululemonのすごいところは安易にフォロワーの数を増やそうとしているので訳ではないというところです。
自社アカウントのフォロワーを増やそうとたくさんの人をフォローしてそのフォロー返しを狙っている企業のアカウントを見ることがあるが、Lululemonにはそのような努力は一切見られれません。
実際にLululemonのフォロワー数はたったの64人。
しかし、一体どうすれば100万人のフォロワー数を増やすことができるのでしょうか。それは、ずばりテーマ性を持たせたInstagramのアカウントの運用です。フォロワー数を増加させることもさることながら、このアカウントにテーマ性をもたせるというのはInstagramを活用したブランディングにおいてかなり重要なことなのです。
ハッシュタグを使いInstagramにテーマ性を持たせる
Lululemonは#thesweatlifeというハッシュタグを活用することでテーマ性を持たせることに取り組んでいます。
LululemonのInstagramの自社アカウントには「Creating components for people to live long, healthy and fun lives. We want to see how you live #thesweatlife(人々が長く、健康に、楽しい生活を生きるためのものを産み出している。どうやってあなたが生きているのか見たい#thesweatlife)」とあります。
このハッシュタグ#thesewatlifeはLululemonが産みだしたもので、直訳すれば汗をかく人生、意味は日々を汗かいて楽しみ頑張ろうということを意味しています。
このハッシュタグによってLululemonを着用した顧客が、世界の各地でヨガのポーズを決めている写真を撮影した写真のほかにも、商品写真は含まない単純に綺麗な景色を撮影した写真などもあります。
Lululemonのアカウントは商品のセールスのために作られているアカウントという使用目的ではないのです。Lululemonのソーシャルメディア運用担当者のSairah Hearn氏はこのように語っています。
あなたがLululemonのアカウントを見た場合に気づくでしょうけど、私たちのインスタグラムはセールスしているという雰囲気を感じないと思うはずよ、私たちのゴールは写真を通じて見ている人、顧客に#thesweatlife(汗をかく人生)の方向へとインスパイアすることにあるのよ
引用:https://www.mattsiegelmedia.com/content-blog/2014/8/5/attracting-half-a-million-followers-the-sweat-behind-lululemons-marketing-strategy
実際にLululemonのInstagramの投稿写真を見てもらえば分かりますが、ヨガや、スポーツをして「汗をかいている」ような写真が多くセールスしている感はほとんどでていないこと分かりますよね。
このように単なる商品を羅列してセールスのツールとしてInstagramを使用するのではなく、自社のInstagramにテーマ性をもたせることブランディングの重要な要素といえます!
ユーザーにセールスマンになってもらう
先ほど、単に商品を羅列するだけのセールスのツールとしてだけInstagramを使用するのは、ブランディングの方向性としては正しくないと言いました。
Instagramのハッシュタグの活用などでテーマ性をもたせることで、自社がInstagramでセールスをせずともユーザーが自ら代わりにセールスマンになってくれるという効果が期待できます。
たとえば、上記写真のようにLululemonの服を着た顧客が自ら写真を撮影して投稿し、それが多くの人に拡散されLululemonの認知につながることもあります。ただし、これはあくまで間接的な効果であって、やはり自社のブランドがユーザーにとって「いったい何なのか」が大事です。
この、Lululemonであればユーザーにとって(汗をかく人生)支援するブランドであると、ユーザーに認知してもらうことに成功しています。
まとめ
最後に、繰り返しになりますが、Lululemonの場合は#thesewatlife、汗をかく人生というのをテーマとしてかかげてブランディングに努めています。
この、Instagramでうちだすテーマ設定自体はそれぞれの企業のミッション、価値観によって大きく異なってくるので安易に真似できません。
あなたの企業、ブランドではいったいどのようなテーマをかかげて、Instagramを活用したブランディングを行うなのか、自社の目的、価値観と再度向き合うことから始めてはいかがでしょうか?